わが国のコンベンション振興に寄与する事業を展開する(一社) 日本コングレス・コンベンション・ビューロー(JCCB/猪口 邦子 会長:上智大学名誉教授・参議院議員)は、大阪・関西万博の開幕まで約7ヵ月(開催まで残り212日)に迫った9月13日( 金)、2024年度 第1回JCCB産業部会MICEセミナー「大阪・関西万博特別セッション」をJNTO大会議室(東京都新宿区)で開催した。セミナーには、16組織42名が参加した。
大阪・関西万博は現在、会場の建設や周辺の交通網の整備などが急ピッチで進められている。大阪・関西万博は、オリンピック、パラリンピック、ワールドカップと並ぶ国家的な国際イベントで、インバウンド、MICE、地方活性化に大きな影響をもたらすものである。地域への経済波及効果やインバウンド誘客の観点からも、万博はMICEの機能を有していると言える。
今回のセミナーは、万博での取り組みを学び、MICE誘致への期待や可能性を考えるもので、セミナー立案から2年にわたる計画と調整を行いこのたび実現に至っている。
冒頭、JCCB産業部会の近浪 弘武 部会長(日本コンベンションサービス㈱ 代表取締役社長)は、「大阪・関西万博まで半年ちょっとに迫った良いタイミングでのセミナー開催となりました。今回のセミナーには、大阪・関西万博をご担当されているお二人の講師をお迎えしております。かなり具体的なお話が聞けるものと期待しています。
今から54年前の1970年大阪万博は、皆さんはあまり記憶がないものと思います。当時私も小学生でした。その万博は6,400万人もの来場者となり、これは日本国民の約半数が来場したことになります。私は鮮明に記憶していますが、"月の石"を見に行こうということで、その一年間は万博が話題となり、大きな影響が日本各地に及んだわけです。まさに万博はMICEを代表する大きなイベントだといえるでしょう。その意味でも、来年の大阪・関西万博の効果に期待しています。
また来年の万博イヤーに、JCCBは設立30周年を迎えます。現在30周年に向けた素晴らしい企画を計画しているところです。こちらの企画にもみなさんに参画していただきたいと思っています」と挨拶した。