2019年5月10日( 金) から12日( 日) の3日間、朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター( 新潟市) で「 G20新潟農業大臣会合」が開催され、農業の生産性向上を目指すことなどを盛り込んだ閣僚宣言を採択した。同会合は、2019年6月に大阪で開催されるG20サミットにあわせ、日本が議長国となり開催する関係閣僚会議のひとつとなる。閣僚宣言では、人口の増加で世界的な食糧不足が予想され
る中、AI(人工知能)などの先端技術の活用を推進することや、食品ロス削減の重要性などが盛り込まれた。朱鷺メッセの会場内には関連企業や団体の展示エリアが用意され、東京パックを主催する公益社団法人日本包装技術協会(JPI)がブース出展した。JPIブースには会員企業の大日本印刷㈱、凸
版印刷㈱、モアディバイス㈱が協力し、パッケージのサステナビリティを広げる新たな技術と取り組みを紹介していた。
展示エリアの各ブースは、日本の先進農業技術、食文化やフードバリューチェーンをめぐる課題、SDGs達成に向けた取り組みなどの紹介を中心に出展。JPIは、今回の出展参加により、環境に配慮した包装材料の新技術や農産品の鮮度保持技法等、包装分野の取組みを発信することでG20メンバーをは
じめ、招待国や招待国際機関などの参加者に「包装の最新動向をアピールした」ことになる。これにより、2021年2 月24 日 (水) ~2 月26 日 (金) の3 日間、東京ビッグサイトで開催される次回の
「TOKYO PACK -東京国際包装展-」の注目度をさらに高めることになった。
G20新潟農業大臣会合の全体テーマは「農業・食品分野の持続可能性に向けて -新たな課題とグッドプラクティス」で、主要論点として、①次世代の農業を担い革新を起こす人づくりと新技術、
②フードバリューチェーン全体に着目し、農家等の収益向上策等、③SDGsの達成に向けた、関係者の対応方法、が討議された。その中で、吉川農水相は「農業の未来のため、各国間で知見を共有することの重要性を確認することができたことは、大変、有意義であったと考えている」と述べている。