サステナビリティ最前線は、観光・イベントの視点から、都市のサステナビリティを評価する国際指標 GDS-Index(Global Destination Sustainability Index) を皆さまにご紹介することを目的に、2022年から連載をスタートした企画です。日本でもサステナビリティへの関心が高まり、各都市で国際的な枠組みと連携する動きも少しずつ始まっている中、昨年秋からのシリーズⅡでは、日本のGDS-Index加盟3都市(札幌、熊本、高松)の方々に寄稿いただき、GDS-Indexの各都市それぞれの活用や、最新のサステナビリティ実践事例をリレーエッセイの形でご紹介しました。
一方で、サステナビリティに関心はあるが、何から始めればよいのか。世界のMICE 都市でも同様の課題が共有されています。こうした状況も踏まえて、今号では、新たにリリースされた「GDS-Lite」を皆さまにご紹介します。
GDS-Indexは、都市のサステナビリティ向上のための共通フレームワークとして、自治体、DMO、地域事業者などの連携のもと活用されている国際的なプログラムです。
現在、世界100以上の都市が参加し、各都市のサステナビリティへの取り組みの可視化や改善に活用されています。
このたび新たにリリースされた「GDS-Lite」は、こうした取り組みをこれから始める都市に向けた導入プログラムとして位置づけられています。
都市の現状把握と課題整理を出発点として、サステナビリティに関するデータの整理・可視化を行い、都市としての強みや課題を明確にします。その上で、今後の取り組みの方向性を示すロードマップの作成や、関係者との連携強化を段階的に進めていく、という仕組みです。
また、従来のGDS-Indexが国際比較を伴うベンチマークであるのに対し、「GDS-Lite」では非公開スコアによる自己評価を採用しており、都市内での実務的な改善に焦点を当てた運用が可能となっています。