月刊「MICEJAPAN」

2025年10月号
100万本のばらのまち・福山での「世界バラ会議」

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100万本のばらのまち・福山での「世界バラ会議」
世界から称賛された「ローズマインド」あふれる大会運営とおもてなし・ユニークベニュー


福山市市民局まちづくり推進部ばらのまちづくり課レガシー担当次長
大坪 加世子

世界バラ会議とは

世界バラ会議世界大会は、3年に1度開催する世界バラ会連合の最大の大会で、世界各国からばらの研究家、生産者、愛好家、芸術家などばら関係者が一堂に会し、ばらについての知識の啓発と普及、研究の促進、分類やコンテストの審査基準の提示・標準化などが議論されます。また、世界のばら愛好家の相互親善や情報交換、優秀庭園賞の決定、栄誉の殿堂入りのばらの絵画披露なども行われる、ばらの世界に絶大な影響力を与える権威ある大会です。


この大会の誘致が実現すれば、国内外に「ばらのまち福山」を発信する格好の場となります。国際会議の誘致活動は初めての取組でしたが日本のキーパーソンや世界バラ会連合の役員との関係づくりや、福山のばらのまちづくりの歴史や取組を効果的に発信していきました。その結果、2018年の第18回デンマーク・コペンハーゲン大会において、長年にわたるばらのまちづくりや"ローズマインド(思いやり・優しさ・助け合いの心)"を大切に育んできた取組が認められ、アジアで2回目となる世界バラ会議を福山市で開催することが決定しました。


ばらのまちづくり

福山のばらのまちづくりの歴史は、戦後復興期の1950年代半ば、「花を植えよう。荒廃したまちに潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう。」という声によって現在のばら公園付近の住民が約1,000本のばら苗を植えたことに始まります。


約70年の間に「花は美しい、それを愛し育む人の心はなお美しい」を合言葉に、市内の至る所に小さなばら花壇が作られ、ばらを通じたさまざまなまちづくりが進められてきました。そして、2016年には「100万本のばらのまち」を実現しました。


福山には「ローズマインド」という言葉があります。これは、福山の戦後復興から半世紀の歩みのなかで誕生した言葉です。「思いやり・優しさ・助け合いの心」を表しており、平和、ばら栽培に必要な愛情、人への優しさなどさまざまな想いが込められています。


7年にわたる市民との共創と都市環境整備3か年集中対策

世界バラ会議の招致が決定して以来、約7年にわたって大会の準備を進めてきました。


大会のコンセプトを「みんなで創る みんなで盛り上げる みんなで輝く」とし、ばらに関する取組を募集した応援宣言は、5,000を超え、カウントダウンイベントや大会に向けて市民や企業が提案・実施した事業に延べ約20万人が関わりました。また、世界バラ会議のボランティアの募集には、200人を超える応募があり、当日に向けて研修に励んできました。


更に、大会開催に関わる皆様に向け、「みんなで創る世界バラ会議市民フォーラム」を開催し、大会準備状況を説明し、大会期間を一緒に盛り上げるための取組について意見を交わし具体化させていきました。


あわせて、国際都市にふさわしい環境整備として、2024年度までを「都市環境整備3か年集中対策」と位置づけ、植栽デザイン計画に基づく公園の整備や観光案内所の整備、ガーデンツーリズムの推進、飲食店メニューの多言語化などを進めてきました。


 


▼ 続きは本誌でご覧ください。
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