
日本の提案により誕生「アジア・オセアニア会議」
耳鼻咽喉科・頭頸部外科は、首から上、眼球と脳みそ以外と非常に広い領域を対象としています。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は120余年の歴史を誇る臨床医学系学会で、この領域でアメリカに次ぐ業績を上げており、会員数11,000人はアジア・オセアニア諸国最大です。
今回は、「アジア・オセアニア耳鼻咽喉科・頭頸部外科会議(以下:アジア・オセアニア会議)」の誘致に成功しましたが、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、当初、世界学会「INTERNATIONAL FEDERATION OF OTORHINO LARYNGOLOGICAL SOCIETIES(IFOS)」の誘致をめざしていました。
IFOSは世界の耳鼻咽喉科の科学的・臨床的底上げを図るとともに会員交流を目的に、国際会議の開催のほか後進国での講義や実習等も展開しています。こうした流れの中で「アジア・オセアニア会議」は、1965年、東京で開催された「第8回 IFOS」で、日本の提案により承認・創設されました。
この領域における教育的・科学的内容について発表・討議を実施し、各地域の医療を前進させるために、地域協力を最大化することに重点を置く「アジア・オセアニア会議」には、ニュージーランド、オーストラリア、韓国、台湾、インド、ドバイ、トルコ、そして日本を中心に、アジア・オセアニア各国から1,500人~ 2,000人が参加。第1回会議は1967年にマニラで開催され、以降、IFOSと同様に4年に一度の開催で、4年後、つまり次の開催国がボードメンバーの投票により決定します。
IFOS誘致の2度敗退を糧に成功を掴む
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、「IFOS」の2022年、2026年大会の誘致開催をめざして立候補しました。
2022年大会への立候補は、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の国際担当理事として国際化を図ろうと誘致を呼び掛けました。横浜での開催を提案し、多くの関係者の協力を得てビッドペーパーを準備。当時
のIFOSのプレジデント、プレジデントエレクトによるサイトビジットも受け入れました。この投票が行われた2018年に、私はアジアから2人枠のIFOSの理事に就任しました。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、続いて2026年大会に立候補。投票は2022年大会(コロナにより2023年1月に延期)。安倍首相のレコメンデーションレターを盛り込んだビッドぺーパーも準備したのですが、残念ながら敗退となりました。