MICE業界のサステナビリティをテーマとした「第5回 横浜グローバルMICEフォーラム」が2023年12月13日（水）、パシフィコ横浜の会議センターで開催された。メインテーマは"ビジネスイベンツのサステナブルな歩み"で、海外スピーカーも招きサステナブルなビジネスイベンツの開催と、ビジネスイベンツ業界のサステナブルな働く・働きたい環境についての各種講演が行われた。

主催は㈱横浜国際平和会議場（パシフィコ横浜）で、共催は横浜市。また、（一社）日本コングレス・コンベンション・ビューロー（JCCB）、（一社）日本コンベンション協会（JCMA）、（公財）横浜観光コンベンション・ビューロー（YCVB）が後援した。

コロナ禍を経てMICE関係者は、学術や商業、その他の社会活動の発展に不可欠な人々の交流を促進するフェイス・トゥ・フェイスによるイベントの重要性を再認識している。しかし、持続可能なビジネスイベンツ開催のためには、そのビジネスイベンツの開催がもたらす環境負荷を抑制することも求められており、そのためには、MICE主催者とサプライヤーを含む業界内外すべての関係者が協力し、取り組む必要がある。また、MICE業界自体が持続可能で魅力的であり続けるためのビジネスイベンツのサステナブルな取り組みは、次世代のプロフェッショナルたちをこの業界に巻き込み、育むことにおいてもその重要性は増している。

今回の横浜グローバルMICEフォーラムは、これからのビジネスイベンツ開催において目を背けることができない環境負荷の抑制を主軸として開催された。また、講演会終了後には横浜マリンタワーでクロージングレセプションが行われた。

主催者であるパシフィコ横浜の林 琢己 社長は冒頭の挨拶で次のように語った。
「第5 回目となる今回はリアルでの開催となり、参加者も増加しています。また、今回は韓国とタイから3 名のスピーカーをお迎えし、学生さんも参加しています。このフォーラムが着実に発展している現れだと思っています。また、2023年11月からパシフィコ横浜に研修生として来られている韓国COEX のムンさん（ヘジ・ムン 氏／ Ms. Hyeji Moon）に今回ショートピッチをお願いしています。これは、彼女にとってもわれわれにとっても良い機会だと思っています。

今回のフォーラムは"ビジネスイベンツのサステナブルな歩み"と題しています。コロナが収束してMICE業界も急速な回復を見せていることは大変喜ばしいことですが、その一方で、MICEが与える環境負荷の課題等々について、より具体的にそして迅速な対応が求められています。2023年6月にパシフィコ横浜でも環境、社会、ガバナンスを柱としたサステナビリティ方針を定め、2025年には電力由来の二酸化炭素排出をゼロにするなどの目標を定め、しっかりと取り組んで行くことになっています。その目標達成の鍵は、パシフィコ横浜の社員だけではなく、ステークホルダーの皆様と目標を共有し協働していくことが重要だと考えています。

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