JCMAは2023年度のスローガンとして「今こそ結束 One JCMA」を掲げています。コロナの影響が長く続き、会員間のコミュニケーションが制限されました。リアルが戻ってきた今、これからが日本最大のコンベンション団体であるJCMAの本領を発揮する時であると考えています。多くの人々にリアルの素晴らしさを体感していただくために、我々がこれまで以上に結束することが大切であるとの思いをスローガンに込めました。

JCMAで現在掲げている活動指針の1つに「MICE業界認知度向上」があります。この目標達成に向け、最も大きな成果を上げたのは、政府に対するMICE振興政策の提言です。今年1月、「-ポストコロナに向けて- 一丸となって取組むMICE再起動のための提言」と題したJCMAの提言を観光庁に提出しました。その結果、5月30日、岸田総理主宰の観光立国推進閣僚会議で決定された「新時代のインバウンド拡大アクションプラン」において、提言内のMICE推進施策の一部が盛り込まれました。これは、MICEの意義や影響を国が再認識し、政策に反映させる喜ばしい展開であり、JCMAの影響力の証です。

また、6月に日本標準産業分類の第14回改定（施行：2024（ 令和6） 年4月1日）が公表され、「コンベンション（国際会議等）の企画・運営業」が新たに例示追記されました。我々はJCMA会員の協力を得て観光庁を通じ、サービス業におけるコンベンション事業が例示されるよう働きかけ、今回それが実現しました。今後も協会員一丸となり、政府や自治体に対してMICE振興政策の実現に向けた取り組みを積極的に行い、MICE業界認知度向上に努めてまいります。

コロナ禍において、我々はオンラインテクノロジーの有用性を理解・享受した一方、改めてリアル交流の価値について再認識させられました。そのことから、活動方針では「リアル交流の復活／強化」についても掲げています。9月、6年ぶりとなる「JCMAサマーセミナー」を静岡県浜松市で開催しました。浜松市や浜松・浜名湖ツーリズムビューロー、アクトシティ浜松、誠和企画（JCMA会員）の現地関係者の方々と意見交換を行い、リアルの交流を通じて会員間の結束が一層強まったセミナーとなりました。今後もこのような機会を積極的に創出していきたいと思います。

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