月刊「MICEJAPAN」

2023年1月
3年ぶりの千葉MICE Dayは成田市で開催

記事一覧に戻る

2301_02l.jpg

視察は昼食から始まり、参道に60件あると言われるうなぎ屋のひとつでうな重が振る舞われた。成田山新勝寺では、小グループに分かれて成田ボランティアガイドによる開基1080年以上の成田山の歴史と建物の説明があった。その後、バスで移動し、新空港自動車道「新空港IC」から3㎞の距離に今年オープンした新生成田市場を視察。この施設は、農水産物の仲卸から、オーダーに合わせた加工や海外への輸出に必要な手続きを市場内で完結することができる、ワンストップ輸出機能を備えた日本初の卸売市場である。計画では、海外からの一般訪問者にも対応できる土産販売などにも今後着手するとのことであった。空港の街ならではの魅力がまた一つ増えたといえる。

続いて空港に近い日航ホテル成田に移動して行われたセミナーの基調講演「新型コロナウイルス感染症とこれからの日本の医療」では、2016年に成田キャンパスを開設した国際医療福祉大学の鈴木康裕学長から、新型コロナウイルス感染症から得た教訓について、詳細なデータをもとに解説があった。鈴木氏は2020年まで厚生労働省医務技監を務めている。新型コロナウイルス感染症の日本の対応は、人口当たりの死亡者数などを見ても世界に比して劣るものではなかったが、今後の高齢者の健康維持、ワクチンの国内生産、潜在看護師の把握・訓練など多くの課題が顕在化した。今後も新たなパンデミックは予見されるので国家全体で考える必要があると説明があった。国際医療福祉大学は、成田空港至近の病原体対策として水際を守る「国際臨床感染症センター」を持ち、「国際医療福祉大学成田病院」は、海外からの患者さんに高度先進医療を提供する国際的な拠点病院をめざしているとのこと。最後に、鈴木氏は参加者からの質問に答えて、成田空港近隣でのMICE施設新設に期待を示した。

CCBプレゼンテーション「MICEの近況とCCBの活動」(ちば国際コンベンションビューローMICE事業部 村上愛美 氏)の後、同ホテル内で開催された交流会では、成田市長のあいさつに続き、新規賛助会員の紹介があり、アトラクションとして成田の伝統芸能である「成田祭りばやし保存会 花﨑囃子連」によるお囃子が披露された。

 


▼ 続きは本誌でご覧ください。
購読申込み
株式会社 MICEジャパン
TEL:03-3261-7817
FAX:03-3261-7818
Mail:contact@micejapan.jp
住所:〒101-0003
東京都千代田区一ツ橋2-6-10
プレイアデ神保町302
MPI JAPAN CHAPTER 一般社団法人 日本展示会協会

PAGE TOP