月刊「MICEJAPAN」

2022年5月
新しいユニークベニュー 民間事業者運営の「大阪中之島美術館」が開館

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大阪市の中心、堂島川と土佐堀川に挟まれて浮かぶ水都大阪のシンボルゾーン中之島に2月2日「大阪中之島美術館」がオープンした。市が156億円を投じて建設したユニークな5階建て箱形の建築で2階の屋外には1,395㎡にも及ぶ芝生広場を有する大阪の新しいランドマークだ。約40年前、市制100
周年記念事業としてスタートした構想が紆余曲折を経てこのほど実現したもの。不動産管理会社( 株) 朝日ビルディングの100%出資による( 株) 大阪中之島ミュージアムが運営に当たっている。PFI(Private Finance Initiative)法のコンセッション方式による民間の運営である点が非常に大きな特徴だ。

コンセッション方式とは、料金徴収を伴う公共施設などについて、施設の所有権を公共に残したまま、民間事業者が施設運営を行う仕組みのこと。民間事業者は、公共施設等運営権料を事業期間に渉り公共へ支払う。公共施設利用者などからの利用料金を直接受け取り、運営に係る費用を 回収するいわゆる「独立採算型」の事業となる訳だ。

もちろん利用料金の大部分は入場料になるが健全で持続的な運営をめざすため( 株) 大阪中之島ミュージアムではMICE 対象のユニークベニュー事業にも注力する方針で、館内外の共有エリアを対象に年間施設使用料収入も当面年1,400万円程度を目標としている。そのためもあって、これら諸エリアのレンタルにも積極的で、展覧会・一般の参観者に差し支えない限り、広く貸し出して行く方針だ。休館日の月曜日などを例に取ると文字通り全館、24時間の貸し切りも可能。他の美術館とは比較にならない高い柔軟度だ。使いやすさでは、国内ピカイチの美術館と言える。

 


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