昨年11 月11 日 （木）、12 日 （金）、沖縄コンベンションセンターで「第24回日本臨床脳神経外科学会」が現地開催された。当初6月下旬に開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い会期を11月に変更。開催形態もオンラインでの開催準備が進められていたが、その後ハイブリッド開催へと変更された。しかし新型コロナウイルス感染症が一時収束を迎えたこと、また学会理事長の嘉山 孝正 先生はじめ学会の全面的な支援を受け、原則現地開催へと切り替えられた。感染拡大状況をにらんでの現地開催決定は、会期まで2ヵ月を切るタイミングだったが、参加者は実臨床の場で感染防御を実行しているプロであり、現地開催可能と判断した。

まさに第6波襲来前の間隙をぬって開催された「第24回日本臨床脳神経外科学会」は、昨年2月に逝去された上田大会長を偲ぶ追悼講演、特別企画、基調講演、特別講演、教育講演、シンポジウム、文化講演、一般講演、ランチョンセミナー、企業展示、また前夜に首里城公園で催された会長招宴と、多彩なプログラムを展開。感染症対策への取組はもとより、大会関係者及び事務局の現地開催への厚い思い、運営関係者らの経験・ノウハウ、チーム沖縄のネットワークの結実により、参加者の満足と地域医療の未来へ大きな成果を残し、成功裏にその幕を閉じた。

「協働・共生・平和」をテーマに会員が一堂に会し、研究を深め東アジア新時代の地域医療を展望
MICE開催地としての沖縄の魅力や価値がフルに活用された「第24回日本臨床脳神経外科学会」。現地での開催へのこだわりは、学会を成功へと導くための必然性さえ感じる。その一つが、開催メインテーマ「協働・共生・平和の理念に基づく医療ネットワークの創出」、そしてサブテーマ「東アジアの時
代の幕開けに向けた新たな地域医療」に込められた想いだ。

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