月刊「MICEJAPAN」

2022年3月
「動く」ユニークベニュー 11両編成のチャーター

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諸条件をクリアーする必要はあるものの、都心を数分間隔の精密さで走行する山手線のダイヤの間隙を縫って11両編成の便を増発する事ができる事はMICE業界にも先ず知られていないだろう。元来鉄道会社は性質上融通が利かない印象があるがJR東日本の対応の柔軟さは評価できる。調整に要する手間を考えると確実な案件のみの問い合わせをするのがマナーだ。

JR東日本営業部にはここ当面の貸し切り運行の申し込みや実施確定便はないものの、半年前に貸切り申し込みがあれば数ヵ月の検討・調整で実施ができる可能性が強いと言う。実現すれば訪日インセンティブグループには正に'Wow !'なMoving Unique Venueと言える。

新駅高輪Gatewayが誕生、山手線の駅も合計30駅となったほか、西洋風建物の外観を再現して建て替える旧原宿駅舎の話題などで元気な山手線。コロナが終息し、インバウンドが回復すれば、観光を兼ねて山手線を一周する<ランチボックスパーティ>や<カクテルパーティ>を楽しむ大型インセンティブグループの姿も見られる様になるだろう。東京のSuper Unique Venueの一つに加えたい。

ユニークベニューとしての山手線
増発実現のハードルが高い事は容易に想像できるが、実現までの流れと諸条件を見て見よう。
・ 海外旅行会社から日本の大手旅行会社経由で貸し切り申し込みと支払い。受け付けは大手旅行会社から、としている。
・ 貸し切りは11両編成のみでそれ以上もそれ以下も不可。
・ 乗車駅は大崎駅と池袋駅に限定、他の駅での乗車は不可。下車駅は相談の上で。原則ノンストップだが、途中駅で停止の場合もある。時間帯、外回り、内回りも状況による。1周34.5Kmを約60分程度で回るが正確な時間は調整後に確定される。ロングシート。立席含め1,724名が定員だが全員がプラットフォームに待機するのに必要なスペースを考えると実際上は300名前後の貸し切りが現実的になるだろう。
・ 乗車以前に車両内での準備を行う事はできない。 プラットフォーム入線後、直ちに乗車なので、ボックスランチ、飲み物、エンターテイナーなども一斉に乗車となる。乗車時間は短い。
・ 貸し切り費用は約90万円になる。運転手、車掌が乗務。車内放送設備(マイク)は使用できる。

 


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