月刊「MICEJAPAN」

2022年1月
千葉県に新しいユニークベニュー ポルシェ・エクスペリエンスセンター

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ドイツ車ポルシェの日本法人、ポルシェジャパンは2021年10月1日、千葉県木更津市に一般ユーザー向けの試乗施設Porsche Experience Centerを開いた。スポーツカーの911や718はもちろん、多目的スポーツ車(SUV)「カイエン」や電気自動車( EV)「 タイカン」を含む40台以上を試乗できる設備を揃えている。顧客との接点を増やし、若者などポルシェになじみのない層の需要を掘り起こすのが目的と言う。2016年にプロジェクトをスタートしてから5 年を掛け50億を投資して43ヘクタールの広大な敷地に建設したもの。ポルシェは、ドイツ本国はもちろん海外8ヵ所で同様の施設を展開しており、日本の施設が9 番目となる。年間の来場者数は約1万人を見込んでいる。試乗体験のできるトラックの他、会議室、アトリウム、カフェ、レストラン等を併設しており、国内はもちろんインバウンドMICE関連のイベントへの開放にも意欲的だ。

ユニークベニューとしてのPEC
千葉を訪れるインバウンドMICEグループは、通常ディズニーランドのある舞浜地区か展示場がある幕張地区に宿泊する。バス移動だと舞浜、幕張、都内から約60分でアクセスできる。車中では飽きさせない工夫が必要だ。利用の仕方はいろいろあるがMICEのI、つまりインセンティブ旅行のイベントの"ユニークエクスペリエンスができるユニークベニュー"としての利用が最適だろう。遅い午後に到着後、1階のアトリウムでカクテル、カクテル中にポルシェ・ドライビングコーチが運転するポルシェ車数台で全員が順番にコースを一周、急発進・急停車、ドリフト走行を体験、そのあと2階レストランで角テーブルに着席、ガラディナーと言う流れだ。江戸切子をデザインに取り込んだ斬新な内装なので、カクテル会場はスペース(宇宙)テーマ、LEDなどの装飾で、またディナーはテーマをがらりと変え和風テーマでメリハリをつけるのも良いだろう。

F1テーマで統一するのも一案だ。肝心の利用経費だが、仮に100名のグループで16 : 00~ 17 : 00でカクテル、ポルシェ車6台のデモ走行、17 : 00~ 19 : 00のディナーとして、前後3時間の搬入・撤去を見込むと約150万円になる。時間が早めな理由は、日没後はデモ走行ができないからだ。夏場は17:00開始も可能だろう。飲食関係費・イベント関連費は、別途、必要となる。往復のバスのチャーター費も加算する必要があるので、利用のできる企業はハイエンド(上層)企業が中心になるだろう。

 


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