月刊「MICEJAPAN」

2021年12月
ICCA総会アジアパシフィック・ハブ(長崎)開催報告

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国際会議協会(ICCA: International Congress and ConventionAssociation) は、国際会議ビジネスに関わるMICE 施設・行政・コンベンションビューロー・PCO・DMC・その他サプライヤーで構成される国際的な産業団体です。1963年にヨーロッパで発足して以来、MICEビジネスの成長とともに全世界に拡大しており、約100ヵ国1,100団体が加盟する規模に成長しました。

今年のICCA年次総会は昨年に引き続き、大陸ごとにハブ会場を置いた「マルチハブ・ハイブリッド開催」となりました。これはコロナ禍により国と国との往来が制限される中、移動可能な範囲内での対面開催を復活させるための試みです。メイン会場であるコロンビア共和国カルタヘナのほか、パリ、ヨハネスブルグ、アブダビ、ソウル、そして長崎でのハブ会場設置が決まりました。今月のICCA 通信では、2021年10月25日から3日間にわたり、開業直前の出島メッセ長崎に設けられた長崎ハブ会場の模様をお伝えします。

地元開会式 10月25日の夕刻から開催された地元開会式では、観光庁長官およびJNTO理事長からのビデオメッセージが寄せられた後、「長崎と出島」をテーマにしたリレー講演が行われました。この締めくくりとして田上市長より、昭和の観光都市から21世紀の交流都市へ、時代の変化に対応して新しい交流を創り出し、それをエネルギーとして進化を続けている長崎のまちづくりについて説明がなされました。進めました。例えば、世界新三大夜景に認定された夜景をより楽しむ仕掛けとして、稲佐山ロープウェイのゴンドラをデザイン性と機能性に優れたものへリニューアルするとともに、新たにスロープカーの整備などを行いました。また、長崎固有の歴史的・文化的遺産の顕在化にも取り組み、旧グラバー住宅などが2015(平成27)年に『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』として、大浦天主堂などが2018(平成30)年に『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』として世界遺産に登録されるなど長崎の宝から世界の宝になりました。

このように多くの地域資源を磨くなどの取り組みを進めてきたことで、2005( 平成17) 年以降観光客数は右肩上がりに増加し、2017( 平成29) 年には過去最高の707万人を記録しました。国内観光客に加えて、「新しいお客様を増やす」ということも大きなテーマであり、インバウンドの誘致や恐竜博物館の整備など新しい交流エリアの拡大を進めてきました。

 


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