国際会議協会( ICCA: International Congress and
Convention Association)は、国際会議ビジネス
関わるMICE施設・行政・コンベンションビューロー・
PCO・DMCなどから構成される国際的な産業団体です。
1963年にヨーロッパで発足して以来、MICEビジネス
成長とともに全世界に拡大しており、現在は約100ヵ国
1,100団体が加盟しています。
新型コロナウイルスの感染拡大により渡航が制限
れる中、2020年の年次総会は台湾・高雄をメイン会場として、大陸ごとにハブ会場を設けるマルチハブ・ハイブリッド方式で開催されました。それから1年、コロナ禍はいまだに治まらず、2021年の年次総会もカルタヘナ(コロンビア共和国)をメイン会場としたマルチハブ・ハイブリッド形式で開催することになりました。10月25日(月) ~27
日 (水) の3日間、長崎・パリ・ヨハネスブルグ・アブダビ・ソウルに設置されたハブ会場とオンラインで、世界中のICCA会員・
MICE関係者が集まります。
今月のICCA通信では、長崎ハブ開催についてご紹介いたします。
ハブ開催の経緯と狙い
牧島 昌博さん(長崎市文化観光部)
長崎市では今年11月1日に長崎初の本
格的コンベンション施設「出島メッセ長崎」の開業を控えており、国際会議、政府系会議等の誘致に力を入れています。
令和元年度に観光庁のコンベンションビューロー機能高度化事業の支援都市に選定されたことを受け、長崎市ではMICEブランドの開発に取り組むとともに、(一社)長崎国際観光コンベンション協会がICCAの会員となりました。
さらに今年度は長崎市独自のMICEアンバサダー制度を設けて、大学や経済などの分野から6名を選任し、国際会議等
をはじめMICE誘致を推進し、MICE都市としての存在感を高めるための取組みを強化しています。
そのような中、今年のICCA年次総会でハブ会場を募集するという話がありました。「出島メッセ長崎」開業前の日程
であることや、長引く緊急事態宣言といった障壁がありましたが、長崎市として立候補した結果、アジアパシフィック地域におけるハブ会場として長崎が選定されることとなりました。