月刊「MICEJAPAN」

2021年7月
国際会議協会(ICCA)通信

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国際会議協会(ICCA: International Congress and Convention Association)は、国際会議ビジネスに関わるMICE 施設・行政/コンベンションビューロー・PCO / DMC・その他サプライヤーで構成される国際的な産業団体です。1963年にヨーロッパで発足して以来、MICEビジネスの成長とともに全世界に拡大しており、約100か国1,100団体が加盟するまでに成長しました。

しかし新型コロナウイルスの感染拡大によって、2020年は国際会議ビジネスにとって大打撃を受ける年となりました。「移動」と「集合」が制限され、社会や経済が大きく変化するなかで、私たちに残されたオンライン会議という「対話」の手段を通じて、かつてMICE 産業界のメンバーがこれほど議論した年もありません。2020年11月に台湾・高雄で開催されたICCA 総会では、大陸ごとにハブ会場を置くマルチハブ・ハイブリッド開催形式で、過去最高である1,500名超が参加しました。

それから半年、各国ではワクチン接種が進み、オリンピック・パラリンピック東京大会も開催に踏み切ることになりました。パンデミックからの回復には時間がかかりますが、MICE 産業の再開に向けて、明るい兆しが見えはじめています。こうした状況の中、いまICCAで進めている取り組みをご紹介します。

2020年ICCA統計
1963年の設立以来、ICCAでは年に1回、国際会議の開催実績統計をランキング形式で発表してきました。(ICCAが把握する)開催件数は増え続け、2019年には過去最高の13,252件に達しました。しかし2020年の開催件数は、オンラインやハイブリッドなど、何らかの形で開催されたのが3,484件、中止・延期になった案件を含めても8,409件にとどまりました(図1)。そもそもICCA統計は、ICCA会員とICCA職員が更新する「ICCAアソシエーションデータベース」をもとに運用されていますが、相次ぐ中止・延期のためデスクトップ調査による実態把握が困難になっていることと、MICE施設によるデータ更新が大幅に落ち込んでいることが大きな要因です。

 


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