月刊「MICEJAPAN」

2020年12月
旭川ならではの北彩都ガーデンを利用した ユニークベニューの実証事業

記事一覧に戻る

d12_01l.jpg

(一社)旭川観光コンベンション協会 主査 澤田 憲一

(一社)旭川観光コンベンション協会は10月23日( 金)と24日( 土) の2日間、「 新しいMICEスタイルの検証」と銘打って、旭川ならではの北彩都(きたさいと)ガーデンを舞台にユニークベニューのモデルを提案して実際にコンベンション等の主催者らから評価してもらう実証事業を行いました。北彩都ガーデンは、JR旭川駅南側から忠別川沿いに東方に向かって延びる都市空間と自然が調和した約12haの庭園です。コロナ禍の影響で、全国的にもMICEの中止・延期が相次いでいる中、新型コロナウイルス対策を施し、三密が避けられる野外でのユニークベニューとして、初日は学会等の主催関係者を対象に、2日目は一般市民に開放するかたちで開催致しました。

北彩都ガーデンは、旭川駅舎の改築をメインに、国・北海道・旭川市・JR北海道などが事業者となり、複数の事業を一体的に進めた大規模プロジェクト「北彩都あさひかわ整備事業」の河川空間の一部です。「北彩都あさひかわ」は2014年の完成まで、22年の歳月と約1,080億円の事業費をかけて整備され、『日本都市計画学会・計画設計賞』、『土木学会デザイン賞最優秀賞』、『都市景観大賞:都市空間部門(国土交通大臣賞)』など数々の賞を受賞しています。

北彩都ガーデンの南側には一級河川石狩川水系の支流である忠別川が大雪山系から源を発して流れ下り、間近に見える河畔林などとともに遥か東方には北海道の屋根大雪山や十勝岳連峰を望むことのできる、市街地の中心にいながら、身近に北海道の自然を実感できる場所です。改築された旭川駅舎は、トリップアドバイザーで人気がある旭川市の観光スポットで3位にランクされている全国的にも珍しい「川のある駅舎」。北彩都ガーデンはその駅舎と市街地をはさむ形で、コンベンション会場やホテル、飲食街やショッピングモールなどが徒歩圏内の至近距離という、非常に利便性に優れているところに位置しています。こうした素晴らしい景観を兼ね備えながら、これまでMICEのレセプション会場として活用しようとする発想はありませんでした。今回、コロナ禍で予定していたMICEが相次いで中止となる中、これから長くコロナと共存していくためのMICEの形態などを議論する過程で、この度の野外におけるユニークベニューの提案にいきついたものです。

事業の目的は、(1) 旭川駅、忠別川、花と緑、都市空間と自然が調和した環境の㏚、(2) MICE誘致動画作成のための撮影(HP、YouTubeチャンネルに掲載)、(3) コンベンション主催者からの開催情報の収集、(4)市民に広く協会のMICE事業を紹介の4つ。

 


▼ 続きは本誌でご覧ください。
購読申込み
株式会社 MICEジャパン
TEL:03-3261-7817
FAX:03-3261-7818
Mail:contact@micejapan.jp
住所:〒101-0003
東京都千代田区一ツ橋2-6-10
プレイアデ神保町302
MPI JAPAN CHAPTER 一般社団法人 日本展示会協会

PAGE TOP