月刊「MICEJAPAN」

2020年11月
福岡市 ~MICEのハイブリッド 開催支援・安全対策支援~

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福岡市・(公財) 福岡観光コンベンションビューローは、コロナ禍におけるMICEの新しい開催方法である「ハイブリッド開催」を促進すべく、新たな支援制度を立ち上げました。

今年2月頃から、新型コロナウイルス感染症の影響により、国内外の多くのMICEが中止、延期を余儀なくされているのは周知の事実かと思います。もちろん、福岡市も例外ではなく、国内外のMICEを多く開催している福岡国際会議場の4~ 9月の稼働率は約20%(4~ 6月の稼働率は2%台)と、過去に例を見ない深刻な状況となっており、MICE業界の苦境が窺い知れます。

福岡市では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、さまざまな経済対策・支援策を打ち立ててきましたが、MICE業界への支援として、今回「ハイブリッド開催」への支援を行うこととなりました。

なぜ、福岡市がMICE支援に力を注いでいるか、まずはそこからお話をさせていただきます。福岡市は古くからアジア大陸に対する玄関口の役割を果たしてきており、2000年以上、対外交流の拠点として発展してきたという歴史を持ちます。また、福岡市は政令指定都市で唯一、一級河川がないなど水資源に乏しく、結果製造業、工業が発展しにくかったため、商業など人と人との交流から生み出される経済活動が街の発展の礎となっていました。現在においても、市民の約9割が第3次産業に従事しているという特徴的な産業構造があり、そのため、福岡市は交流人口の増加による都市の成長と経済の活性化を重要な成長戦略として掲げています。

そして、交流人口の増加に向けた具体的な取組みとして、観光・MICEの振興に力を入れています。平成25年(2013年)には、観光・MICEにおける戦略として、「福岡 観光・集客戦略2013」を策定し、「世界No1のおもてなし都市・福岡」を実現するため、10年間を戦略期間とし、基本的方向性と取組みについて定めました。基本的方向性の4つの視点のうちのひとつとして「MICE 振興」を掲げ、MICE誘致体制の強化や、MICE支援内容の充実、関係者や市民が一体となった歓迎・おもてなしの実施、施設や交通面の機能強化を推進してきたところです。

 


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