月刊「MICEJAPAN」

2020年10月
国際会議協会(ICCA)通信:MICEビジネスのあり方、価値の再考

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国際会議協会(ICCA: International Congress and Convention Association)は、国際会議ビジネスに関わるMICE 施設・行政/コンベンションビューロー・PCO / DMC・その他サプライヤーで構成される国際的な産業団体です。1963年にヨーロッパで発足して以来、MICEビジネスの成長とともに全世界に拡大しており、現在は約100ヵ国1,100団体が加盟しています。 新型コロナウイルスの甚大な影響でMICEのみならず社会・経済のあり方が変わろうとしている中、ICCA会員の間でもMICEビジネスのあり方について活発な議論が行われています。不定期連載「ICCA 通信」を通じて、ICCAの動きをお伝えします。

ICCA総会ハイブリッド開催

今年のICCA総会は11月初めに高雄(台湾)で開催されます。コロナウイルス禍により従来通りの実地開催が困難になったため、実地・オンライン・マルチハブの併用によるハイブリッド開催で実施することになりました。

MICEのビジネスモデルが変貌する中で、総会テーマを"Transforming global events together"として、1週間ごとにテーマを設けた6週間にわたるオンラインでの議論を行います。また、実地参加者の長距離移動を避けるために、地域ハブ(regional hubs)を設けたマルチハブ形式によって開催されます。このため、開催地はメイン会場である高雄(台湾)のほか、ケープタウン(南アフリカ)、ルクセンブルグ、クチン(マレーシア)、マラガ(スペイン)、リヤド(サウジアラビア)、ラテンアメリカ、北米と、世界8ヵ所にマルチハブ会場を設けることになりました。

この総会では、「高雄プロトコル」という研究調査とクラウド情報収集の枠組みを立ち上げます。変貌していくMICE業界のトレンドをマクロレベル・ミクロレベルで把握して、MICE施設・観光局・PCOといったセクター別の戦略と、MICE主催者にとってのMICEの価値や達成度評価、方向性を明らかにしていくことを目標としています。

9月22日( 火) には、オンライン上でのキックオフ・イベントが開催されました。この総会の到達点については、おそらくまだ誰も解を持っているわけではありません。いわば、6週間をかけて、ICCA会員および総会参加者が全員で作り上げていく国際会議である、ということだと思います。
また、台湾への国際渡航については出発前・到着後のPCR検査が必須となりますが、到着後の検査で陰性だった場合のICCA総会参加者の検疫免除について、現在、台湾政府が調整を進めています。何もかもが初めての試みです。MICE産業の再定義の場ともいえる今年のICCA高雄総会に、ぜひご期待ください。

 


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