月刊「MICEJAPAN」

2020年9月
MICEフューチャーアクション 「新たな日本のMICEショーケース」開催報告

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(一社)MICE総研 上席研究員/京都大学経営管理大学院 博士後期課程 西本 恵子

新型コロナウイルス禍が長引く中、ビジネス再開の準備を進めるMICE産業では、MICE 業界団体、各都市、各施設が感染拡大防止のためのガイドラインを策定・実践しています。その取り組みをアピールするための場として、MICEフューチャーアクション「新たな日本のMICEショーケース」が開催されました。関係者それぞれがガイドラインに即したイベント開催に取り組み実証実験を行うことで、いち早く課題を見つけ、より安全なMICE実地開催の環境づくりを進めることを目的としています。

日本コンベンション研究会の呼びかけに賛同した地域、団体、施設等がそれぞれ自分たちにできる範囲で取り組み、全国一斉に行うという初めての試みは、2020東京オリンピックの当初開会式予定だった7月24日(金・祝)を核として、全国14都市・2,000人以上のMICE関係者がオンライン・リレー形式で繋がりました。その経緯と開催の様子を報告します。

日本コンベンション研究会
日本コンベンション研究会は、日本各地でコンベンションに関わる産学官さまざまな組織および個人が連携する全国的なネットワークです。NPO法人札幌コンベンションネットワークが2007年に国際観光コンベンションフォーラムを開催したことを契機として、2009年に日本コンベンション研究会を設立しました。

自分たちが動かなければ」という思い
新型コロナウイルス禍によって観光・MICE業界が停滞する中、研究会の幹事長を務める藤田 靖さん・根子 俊彦さんが中心となって、日本コンベンション研究会はいち早くZoomによる緊急会議「MICEフューチャーセッション」を企画。4月9日(木)以降、毎週木曜日に勉強会を開催してきました。第1部では世界各地の事例を学び、第2部では雑談や関心事項を共有する場(Zoom飲み会とも言います)を設けるうちに、「ただ回復を待つだけではなく、自分たちから動かなければ」との思いから、コロナ禍においてもMICEが安全・安心に開催できることを示すためのショーケースイベントを企画しようということになりました。
 
開催日はオリパラ東京大会の開会式が行われるはずだった7月24日(金・祝)に決めました。聖火リレーのように全国をつなぐMICEフューチャーアクション「新たな日本のMICEショーケース」に参加するよう、研究会メンバーは全国のコンベンション都市やMICE施設、企業に呼びかけました。

 


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