大阪はMICEを重要政策として推進
大阪にとって展示会や学術会議等のMICEは、経済発展、地域活性のエンジンだ。それゆえ大阪府、大阪市、大阪商工会議所、関西経済連合会、関西経済同友会、大阪観光局は「大阪MICE推進委員会」を組織し、長らくMICEの誘致を強力に推進してきた。なかでも大阪観光局は委員会の事務局を担当し、MICE政策の司令塔の役割を担っている。

その結果、大阪はここ数年、SIBOS、G20 、ラグビーワールドカップなどの大規模イベントの誘致に成功。そして次はいよいよ世界水準の国際ビジネス・観光都市へと飛躍するため、IRを誘致し、新たに10万平米以上の大規模展示場と日本最大の会議場（1万2,000人規模の会議に対応）を作り、MICEの開催本数の爆発的な増加を見込んでいた。さらに、それらを強力に推進するために、展示会と会議の企画・運営に20年以上の経験を持つ田中 嘉一氏を口説き落とし、「MICE政策統括官」という役職を新たに創設し、大阪観光局に迎え入れた。

私の持論は、「大阪は日本のショーケース」だ。大阪が発展することで、他の都市が刺激を受け、模倣してくれるような立場になり、その結果、日本全体を世界の中で底上げすることが、私のめざすところ。田中政策統括官も全く同じ志を持った人物であり、二人で、「いよいよ世界水準のMICE都市大阪の到来だ！」と強く期待していた。

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