月刊「MICEJAPAN」

2020年7月
タイ国内で約47の展示会が開催予定

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タイ政府の公的機関であるTCEB(Thailand Convention & Exhibition Bureau)は、第3段階ロックダウンを緩和し、新たに策定した"New Normal(ニューノーマル)"条件下で、コンベンションセンターと展示会場の運営を2020年6月1日に再開した。

これは、タイ保健省(Thailand Ministry of Public Health)がイベント業界のパートナーと協力して考案したMICE安全ガイドラインの"New Normal"がベースとなっており、この新たな安全衛生規則"New Normal"を遵守する場合に限り、MICE関連の経済活動と社会活動の制限が解除されることになる。これにより、今年はタイ国内で開催される47のトレードショーが再開される予定となっている。タイ政府が実施した安全対策によるCovid-19との戦いが大きく進展した成果だといえる。

ガイドラインの策定にあたっては、TCEBとタイ保健省に協力する形で、タイ・インセンティブ・アンド・コンベンション・アソシエーション(The organisations include the Thailand Incentive and Convention Association=TICA)、タイ展示会協会(Thai Exhibition Association=TEA)、イベント管理協会(Event Management Association=EMA)およびタイホテル協会(Thai Hotels Association=THA)が安全ガイドライン対策組織に加わっている。これは、政府と民間部門による画期的なコラボレーション「Exhibitions New Norm SOP(Standard Operation Procedures)」
のひとつの結果である。

展示会開催にあたっての具体的なフレームワークとしてタイ展示会協会は、①建物に入る前のスクリーニング対策、②イベント会場に入る前のスクリーニング対策、③会期中の出展者・来場者への感染防止対策、④搬入・搬出時の担当者の体温測定、⑤建物内全体の衛生対策、⑥イベント中の会議・セミナー
における感染防止対策、⑦感染の危険性のある人と遭遇した場合の緊急計画案、⑧ 関係者のコミュニケーション強化、⑨関係者の健康記録、の9つの公衆安全対策を施すこととしている。

また、すべての展示会の開場時間は21:00までとし、イベントのサイズは20,000㎡以下、会議・セミナーの参加者は200人以下に制限している。なおTCEBは、大規模な来場者が予想される場合には、主催者が物理的な入場制限を実施することを要望している。

TCEBはこれらのフレームワークにより、展示会が感染拡大防止対策に責任を持ち、注意深く管理することで感染防止対策のイノベーションを育成し、タイ国のみならず地球規模での回復を支援していくとしている。

 


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