月刊「MICEJAPAN」

2020年5月
飲食店等における外国人 ベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド

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ベジタリアン・ヴィーガンの旅行者をおもてなし!

日本にはベジタリアン・ヴィーガン※の外国人旅行者が数多く訪れているが、多くの飲食店等では、これらの基礎知識が不足しており、対応方法についても十分に理解されているとは言えない。このため、観光庁では、飲食店等向けにベジタリアン・ヴィーガン対応ガイドを作成。「飲食店等にこのガイドを活用していただくことを通じて、多様な食習慣を持つ外国人旅行者の受入環境整備を促進していきます」としており、MICE関係者にも参考にいただきたい。

※: 一般的にヴィーガンとは、さまざまな背景や目的(宗教、動物愛護、環境保護等)から食事上の制限を持ち、肉・魚介類などの動物性食品や、乳製品、卵などを食べない人を指す。

日本を訪れるベジタリアン・ヴィーガンの外国人旅行者は年間145~ 190万人、その飲食費は450~600億円と推計されている(2018年推計数値)。一方、外国人ベジタリアン・ヴィーガンを対象に、観光庁が実施したアンケート調査によると、「日本はベジタリアン・ヴィーガンに対応した飲食店等の数が少ない」、「ネットでの情報発信や店舗内外での表示が少なく、飲食店がベジタリアン・ヴィーガンに対応しているかどうか分からない」、「日本で食べたかった食べ物のベジタリアンオプションがなく、食べることを諦めた」など、日本の飲食店等の対応が不十分という意見が多数集まった。また、調査を通じて、多くの日本の飲食店等において、基礎知識が不足しているために対応方法が分からないことが明らかになった。

これらを踏まえ、作成された「飲食店等における外国人ベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド」には、
・ ベジタリアン・ヴィーガンの基礎知識(背景、類型、食事
制限、国別割合、訪日数推計値等)
・ 国外旅行における行動特性(どのように飲食店を選ぶのか、日本で食べたいものは何か等)
・ ベジタリアン・ヴィーガン対応の方向性(対応方法を段階毎に掲載)
・ 先進事例集(基本情報:店舗概要・メニュー、対応概要:対応メニュー及び表示方法・情報発信、魅力、課題:ベジタリアン等への対応に取組む魅力・意義とこれから取り組む飲食事業者等へのアドバイス)
がまとめられており、ベジタリアン・ヴィーガンの受入環境整備を推進するためのツールとしての活用が期待される。「飲食店等における外国人ベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド」によると、ベジタリアン等対応の方向性としては、(表1)のようにまとめられる。

 


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