月刊「MICEJAPAN」

2019年12月号
アジア初開催となる英国旅行業協会(ABTA) 年次総会を東京で開催

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1950年設立という長い歴史を持つ英国旅行業協会(ABTA)がその総会であるABTA Travel Convention2019を10月7日(月)から9日(水)までの3日間にわたって東京のグランドプリンステル新高輪で開催した。総会にはABTA正会員とパートナー会員計450名余りが参加。全日本空輸、プリンスホテル、日本政府観光局、日本旅行業協会の4者で構成する実行委員会Team Japanが受入れ団体となり、東京観光財団始め12の協賛団体が参画し、各種行事等で交流を行った。英国の有力旅行代理店、ツアーオペレーター、クルーズ会社など関連事業者、メディアなど、大手から専門事業者まで参加するトラベルコンベンションが日本で持ち出し開催されたことは、国際会議の開催効果としてだけでなく、今後の英国からの訪日旅行市場の成長を加速する上でも意義は大きいと言える。

英国人の訪日旅行者数は年々増加しており、2018年には年間33万人を突破、欧州最大の訪日旅行市場となっている。また、英国人の訪日旅行での消費額も一人当たり23万円余りと訪日外国人の中でも高い水準にあり、受入れ地域の期待が高い市場である。しかし、総人口6,600万人を上回る年間7,000万人超の海外旅行者数を持つ英国では、日本は長距離旅行市場の目的地としては米国や豪州は言うに及ばず、訪問者数でタイ、中国の半分以下。旅行業界の中での認知度も、決して高いとは言えないものがあった。このためJNTOでは同様に旅行消費額が大きい米国、豪州とともに英国を含む欧州地域を対象とした訪日旅行キャンペーン「Enjoy My Japan」を2018年初頭から開始、市場拡大に向けた活動を本格化している。

ABTA総会の誘致活動は、長年同総会に熱心に参加していた全日空ロンドン支店の働きかけで昨年から本格化、18年10月にスペイン・セビリアで開催された前回大会で実行委員会メンバーを中心とする誘致活動が実を結び、開催が決定された。ちょうど開催時期がラグビーワールドカップ期間と重なることもあり、ABTA参加者の日本大会への期待も大いに高まった。決定を受けて、デスティネーションとしての日本を売り込む絶好の機会となる同コンベンションの日本開催の成功を期するため、日本側4者で構成するABTA2019 Travel Convention実行委員会を組織。これを母体にTeam Japanで受入れ、対応する体制が整備された。

 


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