月刊「MICEJAPAN」

2019年8月号
日本刀に秘められた魅力と文化 TOKYO cool traditions

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日本刀に秘められた魅力と文化 TOKYO cool traditions
~東京ユニークベニューショーケースイベント「刀剣博物館」~

東京オリンピック・パラリンピックの開催を来年に控え、世界中から注目を集める東京で、ユニークベニューショーケースイベントが開催された。その舞台となったのが日本刀を保存・公開し、日本刀の伝統文化を普及する「刀剣博物館」だ。日本刀は、日本人の豊かな感性により武器が美術工芸品にまで昇華された文化財。刀剣博物館では、国宝、重要文化財など国指定の認定物件も数多く所蔵されている。同時に現代刀職者の育成も行っており、「和」の理念によって成し遂げられた渾身の力作を公開する展覧会なども開催されている。

ユニークベニューとしての刀剣博物館の魅力は、その立地にもある。日本文化に深く根ざし、人々の生活と共に歴史を重ねてきた相撲の取組が行われる国技館や江戸文化を今に伝える東京都江戸東京博物館で知られる両国。この両国で人気の観光スポットが、江戸時代に隅田川の水を引いた潮入回遊式庭園として整備された大名庭園「旧安田庭園」。刀剣博物館は、この旧安田庭園の一角に2018年に移転・リニューアルオープンした庭園博物館。旧安田庭園から臨む刀剣博物館の背後にはスカイツリーと、江戸と今が交差する特別な場所だ。
 
TOKYO cool traditionsをタイトルに掲げた今回のショーケース(主催:東京観光財団)では、竹をあしらったロビーの大胆な装飾が、まず参加者たちを歓迎してくれる。メイン会場はロビー左手の講堂。右手のカフェ、さらに旧安田庭園のライトアップなど屋外も会場として活用された。

講堂(会場A)に設けられた舞台にも竹を基調としたディスプレイがなされ、刀剣研磨デモンストレーションや忍者パフォーマンスが会場を沸かす。ロビー右手に設けられたアトラクションスペースでは和楽器&ジャズセッションを、カフェ(会場B)では東京都酒造組合と連携し東京の地酒が楽しめる日本酒バーも設けられた。日本酒同様、イベントで提供された料理は、江戸東京野菜や東京産の食材を取り入れ地産地消にこだわったもの。環境に優しく見た目にも美しい紙製の器からも、主催者の意思を感じる。

 


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