Meetings Africa 2019に見るMICEビジネスの可能性
南ア大統領が観光産業への強力な政治的支援を明言
近年、MICEディスティネーションとしてのアフリカを世界が注目している。そのような状況の中、2019年2月26日 （火） ・27日 （水） の2日間にわたり「Meetings Africa 2019」が南アフリ
カ共和国・ヨハネスブルグ郊外のサントンコンベンションセンター（Sandton Convention Centre）で開催された。今回、メディアとしてMeetings Africa 2019に参加するチャンスを得た。

Meetings Africaは、2004年から毎年開催されており、今回で14年目となる。内容が濃いMICEイベントが南アフリカで展開されていることは以前から知っていたが、今回実際に参加してそのテーマ性とアフリカMICEを積極的にアピールする素晴らしい開催意義をはじめて体現することができた。

Meetings Africaは、会議・宿泊施設、都市・州・国のコンベンションビューロー、観光マーケティング組織、会議オーガナイザー、ビジネスイベント支援サービス企業など、多義にわたるMICE関連事業者がアフリカ各地より一堂に集まるイベントで、南アフリカ観光局が主催している。Meetings Africa
は、大きく分けると展示会とビジネス会議で構成されており、今回は約1万㎡の会場をすべて利用した展示エリアでの展示会と、約6,400にも上るビジネスミーティングが行われた。

今回のMeetings Africa 2019のテーマは"Shared Economies"で、MICE産業に携わる売り手（出展者）と買い手（来場者）を結びつけることがその大きな目的である。今回の開催規模は過去最大で、世界各国から3千人を超すMICE関連のバイヤーを中心とする来場者が訪れ、出展者はアフリカ諸国からの86社・団体を含む計343社・団体となった。新たなアフリカ諸国からの参加国は、ナミビア、ザンビア、タンザニア、モーリシャスなどで、前回より全体で37社・団体が増えている。来場者となるバイヤーにとって、出展者と直接商談ができるほか、アフリカ諸国が提供する各種プロダクトの情報収集をはじめ、インセンティブや国際会議分野などでの新たな人脈構築などを行うことができる絶好の機会となっていた。

▼ 続きは本誌でご覧ください。