月刊「MICEJAPAN」

2019年2月号
Wi-Fi(無線ネットワーク)の怖さをご存知ですか?

記事一覧に戻る

wifi.jpg

サイバー攻撃が世界的な社会問題となり、セキュリティに対する関心が高まる最中、マリオットホテルが不正アクセスを受けて、宿泊予約データベースから3億8,300万件の個人情報が流出し、世界に衝撃が走った。このように、世の中には多くの危険が潜んでいるが、日本は世界各国と比べてセキュリティ意識が甘く、特に日本のWi-Fiセキュリティは脆弱だと言われている事をご存知だろうか。

実際に2014年にホテルのWi-Fiを標的にしたマルウェア攻撃「ダークホテル」が世界で大流行した時にも、感染の2/3が日本であることがKaspersky Lab社により明らかになり、日本のセキュリティ対策の甘さが世界に露呈されてしまった。この例を見てもわかる通り、過去に脆弱なWi-Fi環境が狙われ
て、セキュリティ事故が発生した数は相当数に上る。

昨今の日本はインバウンドが右肩上がりで増加している。ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック、大阪万博など、世界から注目を集める大規模なイベントが予定され、更なるインバウンド増加が見込まれるが、宿泊施設、商業施設、イベントホール、空港、飲食店など、人が集まるさまざまな場所でWi-Fiが利用される。そのなかで、今回は特に宿泊施設に焦点をあてて紹介する。

訪日旅行に訪れる外国人旅行者のほとんどは、事前にインターネットで日本に関する情報を調べ、旅行中もリアルタイムで情報収集やSNSへの投稿を行うことから、外国人旅行者にとって宿泊施設でも利用できるWi-Fiのニーズは高く、これに対応するためWi-Fiを導入する宿泊施設が増えている。しかしながら、前述の「ダークホテル」に限らずWi-Fiには「悪魔の双子」や「シャドーIT」といった、さまざまなセキュリティリスクが潜んでいることを多くの宿泊施設の担当者は認識しておらず、それが事業継続を脅かすということも宿泊施設のオーナーも認識できていないというのが実状だ。

GDPR(EU一般データ保護規則)で定められた義務内容に違反した場合、欧州の監督機関が違反企業に対し、前年度の全世界売上高の4%もしくは2,000万ユーロ(約25億円)のどちらか高い方が制裁金として課される。(「全世界売上高」はEU内の子会社がGDPRを違反した場合、グループ連結で制裁が課されることを意味する。)GDPRの対策においてもセキュリティ強化が必要である。

 


▼ 続きは本誌でご覧ください。
購読申込み
株式会社 MICEジャパン
TEL:03-3261-7817
FAX:03-3261-7818
Mail:contact@micejapan.jp
住所:〒101-0003
東京都千代田区一ツ橋2-6-10
プレイアデ神保町302
MPI JAPAN CHAPTER 一般社団法人 日本展示会協会

PAGE TOP