1月16日( 水) ~17日( 木)、群馬県で「ユニークベニュー利用促進に向けた地域連携モデル構築事業」モデルツアーが実施された。「ユニークベニュー利用促進に向けた地域連携モデル構築事業」は、ユニークベニューを都市のMICE国際競争力強化のための重要な要素であるとともに、イベント市場における新たな需要喚起につながる手段と位置づける観光庁が、ユニークベニューについて一層の開発・利活用促進を目的に、ユニークベニュー開発に積極的な取組を展開する地域をサポートするもの。群馬県のほか、広島市(本誌1月号参照)、泉佐野市が採択された。群馬県では県内外から会議運営会社、旅行会社、MICE関連メディア等、30人のMICE関係者を集め、3市1町との連携により広域でのユニークベニュー開発への取組や意気込みを体験ツアーとして紹介した。
MICEデスティネーションとしての群馬県のポテンシャルは、なんといっても2020年春、高崎に開業予定の「Gメッセ群馬」。東京から50分のJR高崎駅から徒歩約15分、抜群の好立地に1万㎡の屋内展示場、2万㎡もの屋外展示場を整備するGメッセ群馬。1,000人収容(シアター:以下同)のコンベン
ションホール、500人収容の国際会議室、各200人収容の4つの中会議室、各40人収容の4つの小会議室が備わる。小会議室以外は分割使用も可能で、合計17室の会議室としての利用ができる。このほか2,000台収容の駐車場を完備し、国際会議や大規模学会、1万人のコンサートなど各種イベントや展示会など多様なニーズに応える。指定管理者はGメッセ運営共同事業体(代表企業:(株)コンベンションリンケージ)で、企画コンサルティングから運営サポート、共同開催などワンストップサービスを提供する。
「大型国際コンベンションセンターの誕生」という大きなトピックスを持つ群馬県での2日間にわたるモデルツアーで特に印象的だったことは、いずれの訪問先でも行政のトップ自らが我々を歓迎してくれたこと。Gメッセ群馬を中心に、県内全域で地域経済・産業・文化の振興・発展プラットフォームとしてのMICEへの期待、また地域の価値をセールスするMICEビジネスへの取組み機運醸成を肌で感じる。