日本政府観光局( JNTO) は、優れた訪日インセンティブ旅
行を表彰する「JAPAN Best Incentive Travel Awards 2018」
の受賞者を決定。9月、ホテルニューオータニ東京で授賞式を
執り行った。
今年で3回目となる「JAPAN Best Incentive Travel Awards」
は、訪日インセンティブ旅行のベスト・プラクティス事例の共
有と表彰により、国内外の MICE関係者の理解と意欲向上、
訪日インセンティブ旅行市場の活性化を目的とする。「JAPAN Best Incentive Travel Awards 2018」では、2017
(平成29)年度に実施された 100 人泊*以上の訪日インセンテ
ィブ旅行を応募の条件として、全世界の旅行会社やミーティ
ングプランナーから開催地の特色を活かしたプログラムを募
集。応募総数は、79 件に上った。
受賞案件は、旅行後の職員のモチベーションや業績の向上、
広域観光を組み合わせた特色あるプログラム、訪問地域との
連携による地域創生・地域活性化への貢献、といった点にお
いて特に優れた企画 3 件。《大賞》 には、康福旅行社/可楽旅
遊 (台湾) 「粉雪舞う 東北函館」、《企画賞》に Kulin Kumar Holidays Pvt. Ltd. (インド) 「Tungaloy India Pvt. Ltd.」、《貢
献賞》に JTB Australia Pty. Ltd. (オーストラリア) 「TOP ACHIEVERS OKINAWA TOUR 2017」が選出された。なお
選定にあたっては、外部有識者で構成する審査委員会を経た。
受賞者には、副賞として「VISIT JAPAN トラベル&MICE マート」の前日に開催した表彰式への招待、クリスタルトロフ
ィーおよび広報活動に利用できるロゴマークが授与された。
表彰式は、JNTOの小堀 守 理事の「本事業を通じて、多様
性に富んだ日本の魅力を伝えたい」とする挨拶に始まった。乾
杯の挨拶に立った観光庁井上 学 国際観光課MICE推進室長 兼 参事官は、7月に発表された「MICE国際競争力強化に向け
たとりまとめ」に掲げる官民が一体となってめざすべきMICE
全体目標の設定に触れ、インセンティブ旅行市場拡大の重要
性と共に、地域創生を実現する官民が一体となった取り組み
推進およびMICE推進プラットフォーム強化を説いた。さらに
自然と共生する先進学術研究や未来を拓くビジネス環境など、
日本の融合の魅力、顧客のニーズに応える高品質な開催環境
をより一層推進する活動を支援していくとコメントした。
*人泊:参加者 1 名が 1 泊した数(例:20名×5泊=100人泊)