月刊「MICEJAPAN」

2018年7月号
街を活性化させた「高槻ジャズストリート」

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今回、記念すべき第20回目となる日本最大級手づくり音楽イベント「高槻ジャズストリート」がゴールデンウィークの2018年5月3日( 木) ~5日( 土) の3日間にわたり開催された。高槻ジャズストリートは、大阪府に「地域観光資源」として認定されており、地域活性化を目的としたMICEイベントでもある。また、高槻ジャズストリート会場内で、イベントレンタルで知られる西尾レントオール㈱が、食のフェスティバルとして「博多メシ」を開催した。西尾レントオールとして食フェス主催は初の試みである。本号では、高槻ジャズストリートと博多メシの両イベントを取材レポートする。

音楽イベントで閑散な街に活気を

20回目の記念開催となった今年の高槻ジャズストリートは、通常の5月3日、4日の2日間開催に、今回に限り5日を加えた3日間の拡大開催となった。開催場所は、阪急高槻市駅とJR高槻駅の周辺と近郊エリアで、全63の会場を用意して実施された。参加したアーチストは890バンドと過去最高を記録し、この期間に高槻市以外からの訪問者は10万人を超えたものと考えられる。 高槻ジャズストリートは、阪急高槻市駅の繁華街にある生演奏が楽しめるカフェを経営する北川潤一郎さんと、ベース奏者で音楽学校を経営する蓑輪裕之さんが交わした会話が切っ掛けとなり、1999年にその第1回目が開催されている。北川さんは現在、高槻まちづくり㈱の社長としても活躍している。 

主催は、高槻ジャズストリート実行委員会で、高槻市議会の真鍋宗一郎議員と北川さんの会社で取締役を務める大田大地さんの2人が現在のチェアマンとなる。当然、発起人とも言える北川さんと蓑輪さんも実行委員会のメンバーとなっている。なお、大田さんの本職は高槻市駅近くのバーの店長だとのこと。 高槻ジャズストリートは、①街全体をひとつの会場に見立てて、街の至る所で音楽の試みが行われている、②街全体を使った取り組みのすべてを入場無料でやっている、③運営のすべてをボランティアが集まり実施している、という3つの大きな特長がある。 

「最近は中心市街地を飛び出して郊外型の大手スーパーや、高槻博物館などが、申し出てくれました。そういう店舗さんがどんどん広がってきてます。また、ホールを使ったプロフェッショナルな音楽も、学生のブラスバンドもすべて入場無料でやってます。さらに、すべてをボランティアで運営していて、すべての物事は実行委員会で決定しています」と真鍋議員は話す。 

もともと、高槻市は大阪と京都の間に挟まれたベットタウンという位置付けで、他の地域から移住してきた市民も多く、ゴールデンウィークのような大型連休になると帰省などで市外に出掛けてしまう。そのため、ジャズストリートをやる前の街は閑散としていたという。来客が少ないという理由で連休中の1週間近くシャッターを下ろして休業する店もあり、「街全体がお休みみたいになっていた」という。


 


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