月刊「MICEJAPAN」

2018年5月号
MICEデスティネーションとして躍進する南アフリカ

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「Meetings Africa 2018」レポート
JTB総合研究所 主席研究員 東京国際大学 客員教授 太 田 正 隆

南アフリカ共和国(ヨハネスブルグ)で2月に開催されたビジネス・トラベルトレードショー(MICE)「Meetings Africa 2018」に参加する貴重な機会を得た。アジア、中東、欧州、米国等で開催された多くのMICE関連のトレードショーに参加することが出来たが、アフリカを訪問するチャンスはなかったため、期待をもって参加することが出来た。今回は、初めてのアフリカにおけるトレードショー体験や首都プレトリア、ヨハネスブルグでの体験等についてレポートしたい。生まれて初めてのアフリカ体験のため訪問先や体験は写真を含めて、ツーリスト目線(一般の観光客)でもあることをご容赦願いたい。

南アフリカとの出会い
筆者の体験として、1970年代後半から国際会議を通じたMICE分野に取り組んでいた中で、新聞・テレビ等の報道で流される国際問題に直面することがいくつかあった。中東関連、中国関連、東西問題等によるそれぞれ関連する国々からの参加者を受け入れる国際会議では、安全保障や国名標記の問題などを念頭にいれた運営に留意した。

南アフリカ関連では、反アパルトヘイトに関するさまざまな国際的制裁や制限がある中、例えばスポーツにおける反アパルトヘイト国際条約(1985年)等により国際交流も制限され、日本で開催される国際会議参加者にも留意しながら運営することを強いられていた。 その後、1991年 アパルトヘイト関連法の廃止がなされ、1994年5月にはマンデラ政権が成立、そして1995年7月には国賓としてマンデラ大統領が来日されるに至った。この中で、滞在中に日本の財界人との朝食会(ホテルニューオータニ)があり、筆者は通訳等を通じて会場運営の一部を担当することとなった。朝から準備し大統領をお迎えする場面では、ホテルニューオータニ宴会ロビーで、エントランスから入場される逆光の中でシルエットがゆっくりと歩いてくる。その大統領の圧倒的な存在感に、報道でしか見られなかった本物との出会いがあった。 

仕事柄、各国のトップに直接出合う経験をしているが、中でもこの出会いはとてつもなく印象に残る出来事として今でも覚えている。こうした出来事を含め、今回の訪問には大きな期待を持って臨んだ。


 


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