月刊「MICEJAPAN」

2017年11月号
社業とMICEの50年の歩みを振り返る 一般社会にも知らせたいMICEの魅力

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~現場経験から未来を展望~
日本コンベンションサービス(株) 代表取締役社長 近浪 弘武

まずはじめに、私どもが50周年を迎えることに関し、この長い期間を支えていただいたすべての関係者のみなさまに厚く御礼申し上げます。弊社は、赤坂の外資系ホテルの一角にサポートデスクを構え、外国人のお客様に通訳・翻訳を中心とするサービスを提供するところからスタートしました。

1967年12月7日に会社を設立して以来この50年間、サミット、APECやASEANなど数々の国際会議や医学会の運営、万博、博覧会、長野オリンピックなどの国家的な行事のお仕事に携わらせていただき、この業界とともに成長することができました。こうして私どもが携わってきた国際的な会議やイベントは、今日ではMICEという言葉で呼ばれ、観光庁を中心に国のご支援をいただける対象となってまいりましたことに改めて感謝申し上げます。

特に、国際会議開催における経済波及効果が約5,900億円と観光庁によって初めて算出されたことは、この分野の産業規模が顕かになった画期的なニュースであり、感慨深いものがありました。このたび、業界とともに歩んでまいりました私どもの歴史と私の思いの一端を振り返る場とさせていただければ幸甚です。

1. 原野にレールを敷くがごとく


(1) 原点そして始動
1964年、東京ヒルトンホテル(現在地:ザ・キャピトルホテル東急)のロビーの一角を借りてサポートデスクを構え、主に外国人のお客様向けに通訳・翻訳サービスを開始したことから始まりました。時代は東京オリンピック一色で国際会議の開催も増加するなか、その準備運営一切を引き受ける新しいビジネス会社として1967年12月7日に先代(故・近浪廣会長)をはじめとした10人の若者が集い日本コンベンションサービス(株)を設立しました。

(2) 大阪万博、医学会、博覧会への挑戦
1970年、東京オリンピックの6年後、6,422万人が入場した大阪万博で日本は国際的な地位を獲得しました。弊社は政府代表者会議の運営や通訳業務などで、大阪万博を陰で支えました。一方、当時医学生による運営が主流だった日本医学会総会を運営することになり、初の外部業者で民間委託による学会運営が実現しました。後に多くの医学系会議が、私どものような会議運営会社に委託されるようになりました。さらに1980年代に入ると地方の国際化、高度経済成長を象徴する博覧会ブームを迎えます。そこでコンパニオンの採用・教育からパビリオン運営をワンストップで引き受ける体制を整えビジネスの幅を拡げていきました。

 


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