月刊「MICEJAPAN」

2017年10月号
IMFT 2017 レポート 経済の発展と継続を支えるタイMICEを体験する

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タイへのMICEビジネス誘致を展開するTCEB(Thailand Convention & Exhibition Bureau)は、2017年8月15日 (火)~19日 (土)の5日間、" International Media Familiarization trip 2017(IMFT 2017)"を世界のMICE関連メディアを招待して行った。

IMFTは毎年恒例のTCEB主催の行事である。今回は、ビジネスとレジャーが融合する"パタヤ"、王室の避暑地のひとつ"フアヒン"、そして活気ある首都"バンコク"を巡るツアーで、16ヵ国35社、総勢48名の国際メディアが集まった。
 
TCEBは、2004年に設立したタイ政府直系の組織で、MICE開催地としてタイを選んだステークホルダーに対してのサービス事業、タイの魅力をグローバルに紹介する日本など他国で実施するロードショー事業など、タイへの積極的なMICE誘致活動を幅広く展開している。

タイが目指す長期経済開発計画の第4段階が「タイランド4.0」で、"イノベーション"、"生産性"、"サービス貿易"をキーワードにしている。持続的な付加価値を創造できる経済社会をめざす「タイランド4.0」は20年をかけた長期ビジョンで、最終年に当たる2036年までには高所得国入りを狙っている。タイ政府が、高所得国への移行を期限付きで明示したのは「タイランド4.0」が初めてのことである。

タイ政府は「タイランド4.0」のターゲット産業として、①次世代自動車、②スマート・エレクトロニクス、③医療・健康ツーリズム、④農業・バイオテクノロジー、⑤未来食品、⑥ロボット産業、⑦航空・ロジスティック、⑧バイオ燃料&バイオ化学、⑨デジタル産業、⑩医療ハブの10産業を挙げている。

IMFT 2017でも「タイランド4.0」を強調する話が数多く出されていた。Hilton Pattaya HotelのBallroomで行われたPress Conferenceで、TCEBのSupawan Teerarat副会長は、「タイは"タイランド4.0"を国家経済成長の政策として進めています。新しいビジネス環境、産業の革新など、官民パートナーシップを展開し、ハードとソフトを含むインフラ整備に政府も力を入れているところです。"タイランド4.0"はビジネス活動に刺激を与え、貿易、技術、研究に関連する場としてタイが手を上げることになるでしょう。このような国の経済成長は、MICE産業にも直接的な利益をもたらすことになります」と冒頭であいさつした。TCEBでMICE戦略と事業開発を担当するSupawan副会長らしい内容である。


 


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