月刊「MICEJAPAN」

2017年8月号
愛知県国際展示場 2019年9月誕生

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愛知県振興部地域政策課国際展示場準備室 主査 志治 大輔

日本一の産業集積地に国内最大級の展示場

愛知県は製造品出荷額等が44兆円と38年連続で日本一を誇り、自動車産業で世界一、航空宇宙産業でアジアナンバーワンのモノづくり集積地である。その愛知県において、2019年9月に愛知県国際展示場が中部国際空港(セントレア)と直結し、展示面積6万㎡のスケールで誕生する。

 近年、同業種はもとより異業種も含めて企業間のビジネスマッチングにより新たな商品や技術を作っていくことは世界のビジネス界の潮流になっており、大規模展示場はそのための重要な「産業インフラ」となる。圧倒的な産業力を持つ愛知県に国内最大級の展示場を整備することで、この地域の産業の更なるレベルアップ、ひいては日本の産業発展の源泉となることを目指すものである。

展示場「2020年問題」へ的確に対応

もう1つの大きなポイントが2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックである。その開催前後には首都圏の主要展示場が一定期間、利用縮小や閉鎖となり、従来のような大規模な展示会が開催できなくなるおそれがある。

この「2020年問題」は中部地域だけでなく、日本全体にとっても大問題であるため、こうした事態に対して愛知県として的確に対応すべく、国内最大級の展示場を2019年9月に開業し、展示会需要の受け皿としての役割を担っていきたい。

優れたアクセス、国際空港直結

愛知県は日本の真ん中に位置しており、名古屋駅まで新幹線で東京から100分、大阪から50分。展示場には名古屋駅からは鉄道で乗り換えなしの28分、車では約30分でアクセスが可能である。

また、日本初の国際空港隣接型の展示場であり、空港直結で徒歩5分という立地である。セントレアは国際線39都市(アジア、欧米など)、国内線19都市(北海道から九州・沖縄まで)との航空ネットワークを有し、年間利用者は1,000万人を超える拠点空港であり、国内外の主要都市からのアクセスは抜群である。さらに展示場の開業前となる2019年上期にはLCCを中心とした新ターミナルが供用開始予定のため、今後、セントレアの航空路線は大きく拡充することが期待される。 2027年度には品川~名古屋間を40分で結ぶリニア中央新幹線が開業し、首都圏と中京大都市圏が一体化することになるため、当地域は人口5千万人のリニア都市圏の西の拠点を担っていくことになる。

 


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