2017年7月号
インセンティブ ケーススタディ 最終回 沖縄のユニークベニュー
記事一覧に戻る
ユニークベニューでのテーマパーティ事例(沖縄)
(株)イベントサービス 代表取締役社長 森本 福夫
インバウンドのインセンティブ旅行の目的地は東京・大阪・札幌などが主流だが、次の行先として沖縄などが選ばれている。直行便は12都市で韓国・中国・台湾・タイ路線があるが、他の東南アジアや欧米からはトランジットでの来沖になる。
(一財)沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は沖縄のMICE目的地としての認知度の向上を図るため海外でのセミナーや見本市への出展、FAMツアーを行っている。今年は香港・タイ・マレーシアなど、アジアのBuyerを招聘する計画と言う。
インセンティブ旅行のメジャーな観光地は一般観光ツアーと同様に美ら海水族館・首里城・沖縄ワールド・琉球村・DFS・アウトレットモールあしびなー・イオンモール沖縄ライカムなどになっている。
インセンティブイベントの会議・ガラディナーなどに利用できるユニークな会場としては鍾乳洞の「ガンガラーの谷」や「世界遺産勝連城跡」、「美ら海水族館」などのほか、動く会場として都市モノレールの「ゆいレール」がある。上級クラスのインセンティブに人気なのが2000年の九州・沖縄サミット首脳会合の議場に選ばれた「万国津梁館」だ。万国津梁とは「世界の架け橋」を表し、首里城正殿の梵鐘に刻み込まれている銘文から名付けられたもの。外装やインテリアには沖縄の気候風土に根ざした建材が多く用いられているほか、屋根には琉球赤瓦を使用し、壁面にはサンゴ礁からできた琉球石灰岩を使用するなど、代表的なするリゾート型のユニークベニューと言えよう。このように沖縄には利用可能な多様な会場、設備が整っている。
▼ 続きは本誌でご覧ください。