10のトレードショーをコンセプトで構成オファーとニーズをマッチするサポート
食品業界最大かつ最も重要な見本市「アヌーガ」。そのプロモーションに来日したケルンメッセCOOのカタリーナ C. ハマ氏は、5月11日(木)、ザ・キャピトルホテル東急で実施した記者発表会において今年のアヌーガについて、同社の国際見本市プログラムについて、食品・飲料ビジネストレンドについて発表した。
出展者と来場者双方における多様性と国際性を標榜する国際見本市「アヌーガ」は、ドイツ食品小売協会(BVLH)との緊密な連携、さらにドイツ食品工業界(BVE)とドイツホテル・レストラン協会(DEHOGA)など業界の利益代表団体からのスポンサーシップを通じた強固なサポートのもと、何十年にもわたって大きな成果を上げてまいりました。
1951年に誕生したアヌーガは、現在、世界100ヵ国から約7,200社の出展者(海外出展:89%)、およそ16万人の来場者(海外来場者:69%)を数える食品飲料業界世界最大の見本市です。日本からは2013年の37社から2015年には78社へ大幅に増加しており、今年も好調と聞いています。
展示面積は284,000 m²で、ケルンメッセの11の展示ホール全館を使用します。10のトレードショーを傘下にまとめたアヌーガのコンセプトに基づき、会場はわかりやすくレイアウトしています。コンセプトは2003年の初導入以来、マーケットに合わせて進化を繰り返し、常にマーケットの最新の動向、時流に合わせたコンセプトを提示しています。
例えばこれまでパン・ベーカリー製品と一緒に展示していたコーヒー、茶等のホットドリンク類を独立させ、新たに「アヌーガ・ホットビバレッジ」を設けました。「キュイジーヌ( 料理)」についても、アヌーガでは再定義を行い、「アヌーガ・カリナリーコンセプト」では調理技能、調理機材、備品、外食事業コンセプトをまとめて展示し、今回もプロ対象コンテスト「年間最優秀シェフ」と「年間最優秀パティシエ」の決勝戦を実施。「アヌーガ・ドリンク」の特別イベント「アヌーガ・ワインスペシャル」は、「アヌーガ・カリナリーコンセプト」の料理によるアプローチと見事にマッチしています。
「アヌーガ・ファインフード」はアヌーガ最大のトレードショーで、世界中の料理と、効率よく機能する国際食品産業について非常に興味深い洞察を得ることができます。スパイス、デリカテッセン、ジャム、オイル、ビネガー、そして、基本食材という主要なテーマをその多様性を網羅しながら取り上げています。このほか世界の乳製品および酪農産業を一堂に集める「アヌーガ・デイリー」、あらゆる冷凍食品を扱う「アヌーガ・フローズンフード」、さらに3つの展示ホールにまたがって開催する「アヌーガ・ミート」、「アヌーガ・オーガニック」、「アヌーガ・チルド&フレッシュフード」などの10のトレードショーを展開します。
ところで来場者の構成を見ると、アヌーガが国際取引で最も重要な意思決定者にアプローチするだけでなく、包括的な提案によって、アウト・オブ・ホーム市場の主要顧客にも訴求していることがわかります。大規模なオンラインプラットフォームもしかりです。これら2つのターゲットグループは、アヌーガが標榜するターゲットです。このようにして、前回のアヌーガでは、世界192ヵ国からおよそ16万人の来場者をお迎えし、重要なチェーンストアの最高意思決定者、大手フードサービス、外食産業、ホテルチェーンの代表者、また病院の食堂運営事業者、企業の社員食堂、学校や大学の学生食堂などのフードサービス事業者、オンライン取引事業者等にご来場いただきました。