月刊「MICEJAPAN」

2017年3月号
レポート:国立京都国際会館 50周年記念シンポジウム

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~日本発の英知を世界へ そして未来へ~

1957年、日本初の国際会議場の設立が岸内閣のもとで閣議決定された。1959年、宝ヶ池を建設地に決定。1963年、建築プロジェクトは日本初の公開国際コンペを経て、当時、若手新進気鋭の建築家として注目を浴びていた大谷 幸夫氏案に決定。1966年、日本古来の建築手法を踏襲し、空間構成に台形を巧みに取り入れたデザインが印象的な国立京都国際会館が開館。以来、50年、宝ヶ池の自然の中に凛とした存在感を放つ国立京都国際会館は、数々の重要会議の会場として活躍の場を重ね、世界、そして未来に向けて、課題解決のためのメッセージを発信し続けている。 ここでは2016年12月13日(火)、国立京都国際会館が開催した開館50周年記念シンポジウム「日本発の英知を世界へ そして未来へ」をレポートする。

国立京都国際会館 50周年記念シンポジウム「日本発の英知を世界へ そして未来へ」は、(公財)国立京都国際会館の稲盛 和夫理事長の感謝と決意の挨拶から始まった。

稲盛理事長はその挨拶の冒頭で、「国際相互理解・協調促進を目的に、京都に日本初の国立の国際会議場を作ろうという政府や地元経済界、地元公共団体など多くの関係者の強い思いに支えられ、幾多の苦難を乗り越えて設立に至った」と振り返り、「開館以来、平和や科学技術、地球環境といった人類共通の重要な課題解決にむけた『話し合い』の場を提供する重要な役割を担ってきた」とし、COP3での事例をもとに「世界中から集まった参加者が、国や思想・信条を超え白熱したディスカッションを繰り広げ、その成果がここから世界に向けたメッセージとして発信された」と、国立京都国際会館の意義や50年の歴史の中で刻んできた役割について触れた。さらに会議場を取り巻く近年の国内・国際競争の激化、多様化への対応として、2018年に完成予定のニューホール(2,500人収容)について紹介。結びに「50周年を迎えた今、その歴史と伝統に驕ることなく、これからも先をしっかりと見据え、国立の国際会議場として、これからも皆様に愛され、選ばれる質の高い会議場をめざして精進を重ねていきたい」と決意を述べた。

半世紀に渡る国立京都国際会館の歩みを検証するとともに、その設立趣旨や実績などを踏まえ、今後、担うべき役割について、多角的な視点から議論する場として設けられたシンポジウムでは、特別講演「国際会館の未来へ」、パネルディスカッション「国際会館の半世紀と『これから』」が行われた。


 


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