月刊「MICEJAPAN」

2017年2月号
リード社 発展への30年の軌跡と 今、直面するオリンピック問題

記事一覧に戻る

03_L.jpg

リード エグジビション ジャパン(株) 代表取締役社長 石積 忠夫 氏

1986年に誕生したリード エグジビション ジャパン(株)。業界団体が主催する展示会が隆盛を極
める中、「出展社が儲かる展示会」を実現しようと愚直なまでの30年。今や日本経済・産業を牽
引するわが国最大の国際見本市主催会社へと発展した。信念を貫き、不動の地位を築き上げ
た石積社長にこれまでの30年の歩みと、現在、直面するオリンピック問題について話を聞いた。

30年の成長を支えた哲学「出展社が儲かる展示会を創る!」

リード エグジビション ジャパン(以下:リード社)を設立した1986年、私たちが主催する展示会は年間5本でしたが、2016年は年間142本の国際展示会を開催。出展社も766社・団体でしたが、毎年、ほぼ全展で増加し、2016年には2万6,200社・団体に出展をいただくまでとなりました。この数字だけをご覧になると、順風満帆のようにお考えになる方もあるでしょう。しかし私たちの30年は、たやすいものではありませんでした。

1986年から最初の10年は、大変苦労をした10年でした。当時、日本では大規模な展示会は各業界団体、政府機関、主要新聞社など、公的な権威や影響力をもった組織が主催していましたので、私どものような私企業が主催を担うこと自体、なかなか理解されず、悪戦苦闘の日々を余儀なくされました。

それでも、私は「出展社が儲かるような展示会を創れば、企業は必ず喜んで出展してくださり、展示会を成功させることができるはずだ」と信じ、さまざまな努力を重ねてまいりました。

その努力の一つとして、1995年には出展社に対して「展示会を活用してどのように儲けるのか?」を説くセミナーを開始しました。お客である出展社に対して、「展示会で売上を上げるために、ああしてください、こうしてください」と指図するわけです から、正直、相当の反発があることを覚悟しておりました。しかしふたを開けてみると、「良い話がきけた」とプラスに捉えてくださる出展社が圧倒的に多く、展示会を活用して儲けるという考えを持つ出展社が着実に増えてきました。

次の10年間は、最初の10年の活動が実を結び、多くの出展社の支持を受け主催する展示会の本数が拡大しました。この2期目の10年は、優秀な人材の確保・育成にも注力しました。これにより、展示会の開催を通じて日本経済を活性化させようと考える広い視野、大きな目標を持つ多くの人材が育ち、毎年2~3本の展示会が立ち上がっていきました。

その次の10年間は、先の10年で育った人材のさらなる活躍により、出展社に儲けていただくための新たな展示会運営手法の開発が進み、年間10本というスピードで新たな展示会が立ち上がったほか、全ての展示会で出展社が拡大しました。

 

 


▼ 続きは本誌でご覧ください。
購読申込み
株式会社 MICEジャパン
TEL:03-3261-7817
FAX:03-3261-7818
Mail:contact@micejapan.jp
住所:〒101-0003
東京都千代田区一ツ橋2-6-10
プレイアデ神保町302
MPI JAPAN CHAPTER 一般社団法人 日本展示会協会

PAGE TOP