9月27日( 火) ~29日( 木) までの3日間、タイのバンコクコンベンションセンターにて、第24回IT&CM Asiaが開催された。日本からは札幌プラザとMeeting Place Fukuokaが出展するなど、244の出展社、バイヤー342名が集った東南アジア最大級のMICEトレードショーとなった。今回は、近年日本からも多くの団体を送り出し注目を集めているインセンティブデスティネーションとしてのASEAN各国の最新情報と、日本へのインセンティブ送客マーケットとしてのASEANマーケットの実態をアップデートする。
ASEANへのインセンティブといえば、従来はシンガポールやタイが著名なデスティネーションであり、日系のランドオペレーターも多数存在していることから、インセンティブツアーの送客においては真っ先に名前が挙がる。これら両国にはアジア最大級の組織力を有する強力なコンベンションビューローが存在し、日本においてもロードショーやFAMなど積極的にデスティネーションマーケティングを展開してきた。
このIT&CM Asiaにおいても、これまで目立った存在であったのはホスト国であるタイやマレーシア、従来から積極的にASEANマーケットへ注力していた韓国や台湾などであったが、今回は会期中に行われたASEAN MICE Forumでも主題として扱われたように、2ndtier Cityの躍進が目立った。ASEAN
でいうところのバンコク、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、マニラ等に続く、その次の層の都市を業界では2nd tier cityと表現するが、今回のIT&CM Asiaでは、タイのチェンマイやパタヤ、マレーシアのサラワクやサバ、ペナン、さらにはベトナムのダナンなどが積極的にプロモーションを行っていた。