月刊「MICEJAPAN」

2016年10月号
TICAD Ⅵ(第6回アフリカ開発会議)でジャパンフェア併催

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~アフリカで過去最大級の日本産業展示会~

寄稿: 日本貿易振興機構(ジェトロ) 展示事業課長 石原 孝志

日本貿易振興機構(ジェトロ)は、ケニア・ナイロビで開かれた「第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)」 のサイドイベントとして、8月26 ~ 28日の3日間にわたり「TICAD Ⅵ ジャパンフェア」を開催した。ア フリカで初めて開催されたTICAD会場内で、アフリカで過去最大級となる日本産業展示会が実現。「100 Partners from Japan for Africa's Sustainable Develop ment」と銘打ったパビリオンは、日本でアフリカ・ ビジネスの機運が高まっていることを体現する場として、会議参加者の注目を集めた。

TICADは「アフリカ諸国の自助努力と国際社会のパートナーシップによるアフリカ開発」をめざしており、特に「民間主導による成長」は重要課題と位置づけられている。これを受けて、日本側は官民挙げてTICAD Ⅵの準備を進めており、ジェトロはTICAD Ⅵに参加される日本企業等がアフリカ側参加者に広く情報発信できる場を設けるべく、会場内のサイドイベントとして国際シンポジウムや展示会を主催した。

このうち展示会については、「質の高いインフラ整備」、「フードバリューチェーン構築」、「気候変動対策」、「保健衛生の改善」など、現地で日本の貢献が期待されている分野ごとに展示ゾーンを設け、「TICAD Ⅵに参加するアフリカ各国の首脳、閣僚、財界人、プレス等に対して、日本の優れた技術、製品、サービスを紹介するB to G主体の広報展示会」として出品者を募った。ケニア政府から割り当てられた屋外スペース(約2,400㎡)を勘案し、大企業中心に50~ 60社の応募を想定していたところ、日本全国の産官学各界から95社・機関(企業84社、うち中小企業26社)のお申し込みをいただき、「最後のフロンティア市場アフリカ」への期待を実感することになった。しかも、3日間限りの広報展示会にもかかわらず、多くの出品者が実機や模型を展示してくださったお蔭で、見ごたえのあるパビリオンを構成できた。例えば、「保健衛生の改善」ゾーンには、エボラ出血熱等の感染症対策、アフリカの保健・衛生環境改善で活躍する日本企業21社が一堂に会して、医薬品、医療検査機器、医療回診車、浄水機器、消毒機器、衛生トイレ等を幅広く紹介された。他のゾーンも同様に充実した展示内容であり、会場はさながら「アフリカ事業に取り組む日本企業等のショーケース」といっても過言ではなかった。このような盛り上がりを見せた要因として、官民一体でTICAD Ⅵの準備が進められていたため民間側の参加機運が高まっていたこと、後援機関(経済産業省、外務省、総務省、農林水産省、国土交通省)からも企業に出品を呼びかけていただいたこと等が挙げられる。

 


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