レポーター◇本誌シニアアドバイザー 於久田 幸雄
タイへのMICEビジネス誘致を展開するTCEB(Thailand Convention & Exhibition Bureau)は、2016年7月25日(月)~ 29日(金)の5日間、"TCEB International Media Familiarization trip 2016(IMFT 2016)"を実施した。世界からMICE関連メディアを招待して行われるIMFTは毎年恒例のTCEB主催の行事にもなっている。毎回、タイ国内のMICEエリアを訪問しているが、今年はミャンマー、ラオスと国境を接するタイ最北の町、Chiang Rai(チェンライ)が選ばれた。
2004年にタイ政府直系の組織として設立したTCEBは、MICE開催地としてタイを選んだステークホルダーに対してのサービス事業、タイの魅力をグローバルに紹介するロードショー事業など、MICE誘致活動を幅広く展開している。
MICE市場での訪タイ者の内訳をみると、"M"のcorporate meetings( 25%)、"I"のincentive travel( 24%)、"C"のinternational conventions( 33%)、そして"E"のinternational exhibitions( 18%)となっている。筆者はタイで展示会を主催しているので18%の一部は稼いでいることになる。
さらに、2014年10月から2015年9月までのデータをみると、MICE訪問者の合計は1,095,995人で、その収益は95,857millionバーツ( 約2,900億円)に上っている。中でも中国の伸びが大きく2015年のデータでは訪問者が109,987人でその収益は9,197.65millionバーツ(約277億円)、続いてインドが102,972人(約273億円)、シンガポール84,562人(約225億円)、マレーシア71,274人(約189億円)、USA47,360人(約126億円)、そして6番目が日本で42,790人(約114億円)、そして韓国、インドネシア、香港が続いており訪問者は37,000人前後、オーストラリアは21,000人ほどとなっている。