(株)MICEジャパンでは、海外のコンベンションビューローのデスティネーションマーケティングをサポートする中で、これまで日本及び韓国におけるアソシエーションマーケットを対象にコンサルティングを展開してきたが、今後は本格的に学協会の国際化を支援していくことで、トレーニング・資格・カンファレンス&展示会といった学協会のプロダクト開発に対してコンサルティングを提供していく考えだ。
9月、我々はTCEBとの協働により「日本 - タイアソシエーションフォーラム」を実施。国際化を推進する日本の学協会とASEANの中心であるタイの学協会のメンバーを集め、日本、タイ、それぞれの学協会が抱える課題や取組みを共有するディスカッションを行った。日本から参加いただいた学協会の担当者たちは、国内にもないこのプログラムを歓迎し、期間中、参加者同士の積極的な意見交換が自発的に行われた。
こうした活動の背景には、巨大な国内市場に支えられてきた日本の学会及び産業団体(協会)が、これまでの運営モデルからの転換を求められている現実がある。類似のサービスを展開する民間企業の台頭や、クロスボーダーでの研究促進・ビジネス促進を求める会員のニーズなど、多くの学協会において「国際化」は大きなテーマとなっているのだ。このような中、日本の学協会では海外の学協会との連携を進め、これまで国内で展開していたトレーニングや資格制度の海外展開、またカンファレンスや展示会を他国の学協会とのジョイントでの開催などが検討されている。
MICEジャパンでは、学協会の国際化をはじめ団体運営の課題を解決するための取組みをシェアするフォーラム等の実施、さらにASAE(American Society of Association Executives)やPCMA(Professional Convention Management Association)をはじめとした国際団体との交流を推進し、日本における学協会の活動発展に新たな側面でアプローチしサポートを展開していく。また日本国内のコンベンション推進団体に対しても、学協会におけるミーティングの重要性やプレゼンスを理解する場を提供していくことで、ローカルホストの確保や国際本部へのアプローチ、ビッドペーパー作成における精度の向上を支援する。