月刊「MICEJAPAN」

2016年8月号
産業セクターを牽引するビジネスの起爆剤 フランス国際産業見本市

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―パリ・イル=ド=フランス地域の経済的魅力を知る―

パリ地域経済開発局とプロモサロン(フランス見本市協会パリ本部)は、6月、パリ・イル=ド=フランス地域の経済およびこの地方の農業食品分野の見本市を、日本の業界団体やメディアに紹介する昼食会を開催した。

プロモサロン会長のオリヴィエ・メレリオ氏は、「フランスは年間450を超える国際見本市を開催しており、国際色豊かであることが特徴のひとつとして挙げられます。来場者の3人に1人、また出展者の50%がフランス国外から参加しています。世界をめざす日本企業にとって、フランスの見本市は真のビジネスプラットフォームといえるでしょう」と、フランス国際産業見本市の特徴を数字で示した。

続いてパリ地域経済開発局国際営業部長のフレデリック・ドゥ・バスト氏は、「フランス経済の中心地であるこの地域は1,200万人の消費者を持つ市場であり、全ての製品がこの地域を経由します」と、パリ地域の経済のダイナミズムを紹介。さらに地理的・文化的な距離感に関わらず、毎年、日本から16,600人の来場者、560社の出展者が参加するフランスの産業見本市の重要性について、プロモサロンの専務理事コリンヌ・モロー氏は、フランスの産業見本市の費用対効果を強調し、「出展者による1ユーロの投資は、見本市参加後10ヵ月で10ユーロの売上高をもたらしています。国際的なビジネスの発展を望む日本企業に、より多くのフランスの見本市に参加してほしいと思っています」と呼びかけた。

ビジネス創出・発展のプラットフォーム ~農業食品分野の見本市~
今回のイベントに来日した農業食品分野の主要な見本市

パリ国際アグリビジネスショー「SIMAシマ/SIMAGENAシマジェナ」

会 期: 2017年2月26日(日)~3月2日(木)
会 場: パリノール見本市会場
世界40ヵ国から1,740社が出展、世界142ヵ国から238,848人が来場(2015実績)する農業・酪農分野のサプライヤーのための国際見本市「シマ(SIMA)」。

広報部長 カリーヌ・ルロワ氏は、「次回展はソリューション指向を強め、『10年後の農業』を重要なテーマに未来へと舵を切ります」とアピール。5月1日時点で、市場の世界的リーダーたちが揃って出展を表明し、さらに展示面積の85%が販売済みなど、市場が回復しつつあることがうかがえる。

世界の農業の力強く持続可能な発展に向けたソリューションやテクノロジーを一つにまとめて伝える「シマ」のDNAに刻まれるイノベーションというコンセプト。「より多く、より良く生産する」という概念のもと、欧州農業機械化委員会と国連食糧農業機関との間で締結された協定を受けて開催される
持続可能な機械化に関する国際会議「シマ・アフリカンサミット」や、出展者と世界中のディーラーは打ち解けた雰囲気で会談するためのスペシャルデー「シマ・ディーラーズ・ディティング」、農業持続可能な生産力増強に向けたテクノロジーに関する商談プログラム「シマ・アグテック」等を実施する。

また「10年後の農業」をデジタル技術、ゲノム研究、生物経済学、ロボット工学の4つを軸に展開。農業部門のためのアイディア実験室であるエスパス・プロスペクティフ(未来予想空間)やフランス国内外の技術専門学校プロジェクト、農業関連産業の挑戦に関係する国際ミーティングや革新的農業経営者
たちの紹介、スタートアップ・ビレッジが展開されるほか、イノベーション・ギャラリーでは「シマ2017イノベーションアワード」受賞新製品・新技術が紹介される。

同時開催のシマジェナは、フランス、ヨーロッパ、および世界各国の畜産業界関係者が集う見本市。紹介される家畜・家禽の多様性と、設備や遺伝子学関連の最新イノベーション等で世界的に評価される見本市だ。

 


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