5月8日(日)~12日(木)の5日間、シンガポールの統合型リゾート「マリーナベイ・サンズ」(Marina Bay SandsExpo and Convention Centre)で、「TFWA Asia Pacifi cExhibition & Conference 2016: The Duty Free and Travel Retail Asia Pacifi c Summit」を開催した。今イベントは世界の免税・トラベルリテール(Duty Free & Travel Retail)業界のアジア太平洋地域における最大規模の展示会と国際会議を併設したビジネスイベントで、毎年、この時期にシンガポールで開催している。
イベント初日には全体会議とワークショップがプログラムされ、世界の政治・経済情勢、グローバル免税・トラベルリテールビジネスの最新動向などについて、業界のオピニオンリーダーによる講演や討論会が行われた。2日目からは3日間に渡り展示会が開催され、出展規模は昨年の過去最高を更新し、前年比9%増の310社のグローバルブランドが参加。このうち新規出展は79社に達した。また、来場規模でも前年比12%増となり、空港、エアライン、クルーズライン、免税事業者、エージェントなど1,186社から2,905人のバイヤーが参加。会期中はゴルフコンペ、太極拳のレッスン、プールサイド・パーティなどさまざまなソーシャルイベントも用意され、リラックスした雰囲気の中で参加者間の交流が図られた。
主催の世界免税協会(Tax Free World Association, TFWA)は、日本ではあまり馴染みがないが、免税・トラベルリテール産業の発展、権益の保護を目的に1984年に設立された非営利の業界団体。500社以上の国際的なブランドメーカーで組織され、パリに本部を置く。石屋製菓、エース、MTG、コーセー、資生堂、JT、ひよ子、ロイズコンフェクトなどの日本企業もTFWAの会員になっている。TFWAの行う事業にはカンヌ、シンガポールで開催する展示会と国際会議を併設する統合型ビジネスイベント、ドバイ、北京などで開催する国際会議・ワークショップ、各種マーケットリサーチ、広報、各国政府への働き掛け、CSR活動などがある。