開催趣旨

本年の伊勢志摩サミット、5年後の2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え、京都府警察ではテロ対策を強力に推進しています。テロをめぐる情勢については、ISILいわゆる「イスラム国」が、邦人をテロの標的にすることを宣言するなど、日本に対するテロの脅威が現実のものとなっています。このような状況の中、京都は米国「Travel+Leisure」誌人気観光都市ランキングで２年連続世界１位となり、今後も積極的な国際会議やスポ－ツイベント等の誘致や国内外からの観光客の増加も見込まれる現状にあることから、京都の知名度は今まで以上に高まり、益々テロの標的とされやすい都市となる可能性があります。

今年で創立50周年を迎える国立京都国際会館は、1966年の開館以来、政府間会議や国際機関主催会議など日本を代表する重要な会議を開催しており、会館職員はその知識と経験を生かして、会議主催者のニ－ズに応えるため、提案から会議本番までのトータルサービスが提供できるよう日々研鑽しています。一方、会議主催者が安全・安心に会議を開催し、また、来賓や参加者が安心して会議等に出席できるよう危機管理対策マニュアルを作成し、実践するほか、警察、消防等の専門機関による指導、講習を受講するなど、非常時における的確な行動、心構えについて機会あるごとに職員の意識向上にも努めています。

この度、京都府警察は、喫緊の課題としてテロに強い「国際観光都市京都」を創り上げるため、警察のみならず、行政機関を始め、民間事業者、関係機関・団体とともに、官民連携のテロ対策ネットワークを構築し、テロ対策における各種取組を積極的に実施することになり、京都府警察本部及び下鴨警察署からの要請として、国際会議等の重要施設である当会館において、下鴨テロ対策ネットワ－ク設立総会を立ち上げました。また、国際会議場などテロのタ－ゲットとなる集客場所を想定したテロ対策訓練のため、当会館のメインホ－ル等を使用して、テロ対策に必要な避難訓練や爆発物処理訓練が行われました。

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