月刊「MICEJAPAN」

2016年5月号
国際観光コンベンションフォーラム2016 in 岡山 レポート

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大日本コンベンション研究会(石森秀三 会長)では、3月17日(木)、18日(金)の2 日間、岡山コンベンションセンターで「国際観光コンベンションフォーラム2016 in 岡山」を開催しました。今年で9回目となった同フォーラムには、全国から164名が参加。日本MICEの未来に向けて熱い議論が展開されました。

スポーツ・コンベンションの新たな可能性

今年のテーマは、「スポーツ、インバウンドから考える日本MICEの未来」。2015年の訪日外国人数が、約1974万人と過去最高を記録するなど、インバウンドの伸びは目をみはるものがあります。また、2019年のラグビーのワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック、2021年の関西ワールドマスターズゲームズといった大きなスポーツイベントが相次いで開催されます。さらにスポーツ庁が昨年10月に発足し、各地でもスポーツコミッション設立の動きがでており、まさに今回のテーマはタイムリーで、参加者から高い関心が寄せられました。

特別講演は、スポーツ庁参事官・仙台光仁氏が、「地域振興のためにスポーツが果たす役割とスポーツ庁の取組」と題して講演しました。仙台氏は「スポーツには人を動かす「力」がある。その力を活かして地方を元気に」と語り、スポーツを核とした地域振興は、スポーツだけから「スポーツ+α」「スポーツ×α」へと発想を広げ、さらに「スポーツはお金がかかるものからお金を生むものへ」と、スポーツ庁の目指す姿を紹介。各地のスポーツによる地域振興事例やスポーツ庁の7つの取り組みを具体的に説明しました。

続く基調講演は、「観光コンベンションがリードする地方創生̶スポーツ・コンベンションが生む3つのエネルギー」について、岡山大学大学院 教育学研究科 講師の高岡敦史氏が登壇。高岡氏は、「スポーツ・コンベンションの開催は、交流人口を増加させ、経済効果を生むという点に関心が高まっているが、それだけでは公益性価値にはならない」と語り、瞬発的ビッグイベントより持続系スポーツ・コンベンションの工夫など、問題提起を行った上でスポーツ・コンベンションの新たな可能性について持論を展開しました。

具体的にはスポーツ・コンベンションに期待すべき3つの効果をあげました。一つは豊かなスポーツライフの実現、次にスポーツによる共振・感動の共有、そしてスポーツ・コンベンションに当事者的参加を効果とし、その効果を高める方法として、「住民が企画から運営まで参加できる仕掛け」「参加者と地域住民の交流」「まちをリデザインする産官学金労言の組織+地域スポーツコミッション+DMOのネットワーキング」を提案しました。

 


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