月刊「MICEJAPAN」

2016年2月
特別企画:座談会「アメリカで活躍するCMP 木村あゆ子さんを囲んで」

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Convention Industry Counci(l CIC)はICCAやIAPCOなどミーティングに関わる33団体のアンブレラ組織(統合組織)であり、現在およそ103,500名/19,500団体がその傘下にあります。CICは1985年にCertifi ed Meeting Professional(CMP)プログラムを立ち上げて、ミーティングに関する知識の共有やパフォーマンスの向上、ミーティング関連職の地位の向上、業務の標準化と向上を進めてきました。現在は世界55カ国で1万名以上のCMPが活躍しています。

それでは、日本にはどれくらいのCMPがいるのでしょうか。2011年に観光庁MICE人材育成事業ではじめてCMP育成を取り上げた当時は2名のみだったのが、現在は11名に増えています。まだ日本では認知され始めた段階のCMPですが、実は1990年代からCMPを持ち、アメリカで活躍する日本人ミーティング・プランナーがいたのです。10月にラスベガスで開催されたIMEX Americaにて座談会を行いました。

木村さんとの出会い

西本 今日はこうして対談の機会をいただき、ありがとうございます。私はかつてコアPCOのような形で毎年、日本血液学会の学術集会運営を担当していたのですが、先生方が運営のお手本として、いつも例に挙げるのがアメリカ血液学会だったのです。それで、新しい運営方法を取り入れるためにアメリカ血液学会の視察に行きました。ポスター発表や展示の管理、会員サービスなどで日本の学会とは相違点が多く、ぜひ運営側の方とお話ししてみたいと思い、アポイントなしで本部を訪問したところ、出てこられたのが運営責任者だった木村さんです。
日本人女性がアメリカで、1万人以上が参加する複雑で大きなミーティングを運営されているなんて!と非常に驚きました。いただいた名刺にCMPという肩書があったことから、この資格に興味を持つようになりました。

ダルマン すばらしい!運命的な出会いだったわけですね。

西本 今回、この対談を通じて日本のMICE関係者に木村さんをご紹介できることを、非常にうれしく思っています。ところで木村さんは、どうしてCMPを取得しようと思ったのですか?

木村 私はもともとホスピタリティ産業の出身で、最初はホテルのレストラン部門で働いていました。その後、宴会マネージャーを経て、コンベンション部門のアシスタント・ディレクターとして会議を担当するようになりました。この頃に、上司から「CMPを受験してみたら?」と言われたのです。専門資格を取得すれば自信につながるし、ぜひチャレンジしてみたいと思いました。1996年のことです。当時、CMPは全米でまだ2,000名しかいませんでした。

 


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