1. 地域のパートナーシップが生むシームレスな体験、広域連携で広がる舞台
パシフィコ横浜では、イベント集客を起点とした賑わいの創出や消費効果の拡大、参加者へのホスピタリティ向上を目的に、横浜市内の団体との包括連携協定(横浜高速鉄道株式会社[みなとみらい線、2015年]、横浜中華街発展会協同組合[2022年]、協同組合 元町エスエス会[2023年])を締結してきました。
近年は、横浜市外との連携にも積極的に取り組んでおり、伊勢原市(2023年)や横須賀市(2024年)とも、イベント参加者に対する広域周遊の促進をねらった広域包括連携協定を締結しております。車で1 時間余りのこれらのエリアを横浜と「同一圏域」として捉え、行政や観光協会、地域施設と連携することで、伝統文化や自然を生かした地域資源を、ビジネスイベンツの目的に即したコンテンツとして磨き上げることが可能になります。たとえば伊勢原市では、日本遺産に登録された「大山詣り」のストーリーを軸に、江戸文化の体験を現代の参加者向けに再構築したプログラムを展開し、昨年はパシフィコ横浜で開催されたイベントの参加者向けツアーも実施しています。
横須賀市では、プリツカー賞受賞建築家・山本理顕氏設計の横須賀美術館を舞台に、東京湾の水平線へと続くような屋上でのカクテルタイム、美食と建築美に包まれたエントランスホールでの交流、そして館内に響き渡る雅楽の演奏と、アートに没入するようなレセプションを提供。観光庁の地域連携支援事業の一環として実施されたこのプログラムは、今後の国際ビジネスイベンツ誘致への布石となる取り組みと言えます。