展示会やイベントの開催に関する安全対策や環境配慮の重要度が増す中、名古屋を代表する展示会場である"ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)"は2月18日(火)、展示会・イベントの関係者を集め、同施設のコンベンションホールAにおいて「イベント安全対策シンポジウム」を開催した。
展示会・イベント関係者にとって、催事開催中の事故を未然に防ぐ方法や、予期せぬ事故や自然災害が発生した場合の対応策、さらにサステナブルな社会の実現に向けた展示会・イベントの対応が不可欠でその関心度は高い。こうした背景を踏まえ同シンポジウムは、第1部「イベントの安全と防災対策」、第2部「これからのイベント開催で求められるもの〜サステナブルなイベント開催を目指して〜」をテーマに進行した。
シンポジウム冒頭の挨拶でポートメッセなごやの愛屋 博司 館長は、「最近、不安定な気象状況が続いています。昨年1月に発生した能登半島地震、9月には能登半島豪雨と同じエリアで災害が続き、南海トラフ地震の注意喚起が発表されたりもしました。自然現象がイベントに影響を及ぼす可能性も拭えません。例えば展示会開催中に大きな地震があった時に、主催者や会場側がどのように対応すべきか、大勢の人が会場にいるわけで、その来場者を安全に避難させるためにはどうすればいいのか、そういう部分は事前に考えておかなければならない大きな課題だと思っています。
自然災害だけではなく、展示会やイベントの開催前の準備期間中に考えられる施工中の事故だとか、実際の開催中に発生するだろうと思われる事故を想定した対策も考えておかなければなりません。展示会の主催者さん、そしてわれわれ会場側も自然災害も含め事故が発生した場合の対処をどうすればいいのか、という課題は残ったままです。このような中で、イベント開催に役立つ情報提供ができないだろうか、という思いから今回のシンポジウムを企画させていただきました。
また、安全と防災だけでなく、イベント開催においてのサステナブル対応の取組みも求められています。今回のシンポジウムでは、具体的なサステナブル対応の考え方についての情報共有もしたいと思っています。今回は安全、防災、そしてサステナブルの3つをテーマに開催させていただきます。