テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」
今回の万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」。人々が自らの幸せや生き方を見つめ直し、可能性を最大限に発揮できる持続可能な社会を、世界と共に創り上げていくことを目指しています。五感を通じてこのテーマを体験し、自分自身のいのちと世界のいのち、全てのいのちの未来に思いを巡らせる場となっています。
テストラン初日の雰囲気
4月4日のテストランは、運営体制の確認と課題抽出を目的とし、午前9時から午後2時までの5時間限定で開催されました。入場可能なパビリオンや営業中のレストランは限られていたものの、スタッフの方々は来場者に積極的に声をかけるなど、初々しくも前向きな雰囲気が感じられました。会場には約1万人が来場しましたが、開幕後には見られないであろう、ゆとりある時間が流れていました。
5つのパビリオンを見学
日本館
ホスト国として万博のテーマを体現した日本館は「ごみから水へ」 「水から素材へ」 「素材からものへ」の3つのエリアで構成され、日本の文化の中で脈々と受け継がれてきた循環や永続性の考え方から未来の可能性を感じさせる新しい技術までを展示し、日本型の循環型社会を表現しています。外装・内装共に木材を多用した和の雰囲気を感じる落ち着いたデザインです。建築物として豪華なつくりですが、使用された木材は万博終了後リユースされるそうです。
カナダ館
パビリオンのコンセプトは「再生(Regeneration)」。ハンドルのついたタブレットを用いて会場内の大きな氷のオブジェにかざすと目の前の氷が溶け、カナダの多様性や持続可能な社会への取り組みが映しだされます。カナダから来ていると思われる親切な技術者の人たちが使い方をサポートしてくれました。こういう少しのコミュニケーションがその国の印象につながるように思います。万博の良さと言えるかもしれません。