日本受精着床学会は、1982年、「受精ならびに着床に関する研究を推進して、生殖の発展に寄与し、人類の幸福に貢献する」ことを目的に創設。現在、受精着床の研究と診療を行う産婦人科医、胚培養士、検査技師、看護師のほか農獣医系の研究者等、2,100人超の会員を擁します。
皆さんも「体外受精」についてはご存じと思いますが、わが国では約10人に一人が、体外受精や顕微授精といった生殖補助医療技術(ART)により誕生しています。2022年に人工受精等の「一般不妊治療」、体外受精・顕微授精等の「生殖補助医療」が保険適用となるなど、少子化の急速な進展の中で人類の未来を託す生命の誕生、人類の幸福・平和に資するART技術への期待が高まっています。
このARTの向上をめざし毎年開催する「日本受精着床学会総会・学術講演会」は、2日間の日程で医師や胚培養士等の再教育を目的にさまざまなプログラムを展開しています。受講者は日本卵子学会の生殖補助医療胚培養士、日本生殖心理カウンセリング学会の生殖心理カウンセラー、不妊相談士のほか、日本臨床エンブリオロジスト学会の認定臨床エンブリオロジストの資格更新要件に加えられ、日本看護協会の不妊認定看護師の資格更新認定要件候補として提出をいただけることもあり、毎回約1,500人の参加があります。
会場は名古屋駅直結
今年8 月、「第43回日本受精着床学会総会・学術講演会」は、役員や会員からの強い要望を受け名古屋で開催します。
日本受精着床学会では初の名古屋開催であり、会員からも注目される総会・講演会の準備を進める中で、まず悩んだのが会場の選定でした。名古屋国際会議場は改修工事中のため休場中で、2024年11月開催の日本生殖医学会の会場となったポートメッセなごやも選択肢の一つでしたが、参加者の利便性を考慮し名古屋駅直結の名古屋マリオットアソシアホテルとJRゲートタワーカンファレンスの2 会場での開催を決定しました。
実は当初より、名古屋で総会・講演会を開催するなら世界トップブランドで、ラグジュアリーな体験を約束してくれる「名古屋マリオットアソシアホテル」で開催したいという思いがあり、名古屋開催が決定した直後に検討しましたが、残念ながらキャパシティの関係で断念せざるを得ないと結論付けていました。しかし日本受精着床学会総会・学術講演会の運営を長年手掛ける(株)コンベックスとならびに( 株) ジェイアール東海ホテルズから、不足する会場を補完するJRゲートタワーカンファレンスを利用するプランの提案がありました。参加者の利便性が高い新幹線停車駅「名古屋駅」に直結するこの2つの会場は、同一フロアにあり大変スムーズな移動で一体的な利用が可能です。